ICWES-14(世界女性技術者科学者会議)参加報告

3年ごとに開催されるICWESは第11回を幕張メッセで開催してから、カナダオタワ、韓国ソウルそして今年フランスリールで開催され、女性技術士の会は4回続けて参加してきました。
今年は7月15日から18日まで開催され、会としては2件のポスター発表、会員はオーラル発表が2件、ポスター発表は5件と多くの方が発表しました。

会としてのポスター発表は下記のタイトルで
「Career-Formation Support to the Female Students Who Study in the JABEE Course by WPTEF」
「Activity of an Engineer Network with South Korea」
WPETFの活動と日韓女性技術士交流会について報告しました。

また、連日各国のINWES代表者との会議にも積極的に参加しこれからの取り組みについて話し合いました。
参加者は会員15名とその家族5名の総勢20名がリールに集まりました。
イギリス、ベルギーから直接リールに来る方も4名いましたが残りの人はパリのドゴール空港に14日5時半に集合してバスでリールに向かいました。現地には8時半には到着しましたが、夏時間のこともあり10時過ぎまで明るく過ごせます。初日にはホテルで火事騒ぎがあり避難されられた人もいて大変な経験をしました。

15日は4時にレジストレーションを済ませオープニングセレモニー、カクテルパーティーがあり、私たちは着物を着て臨みました。この会場はCCI-リールというホテルから近い古い立派な建物でした。

また、15日は午前中から3時までは時間があるので4人の家族と有志でベルギーのコルトレイクに行きましたが、リールから列車で25分のこじんまりした落ち着いた街で世界遺産のペギン教会もあり、ベルギービールも飲み楽しみました。





翌日からはリールの郊外のポリテックリール大学でラウンドテーブルでのパネル発表、オーラル発表、ポスター発表が18日まで続きました。

この間ご家族の方はリール市内の散策やドーバー海峡を通過するTGVでロンドンに行ったり、ベルギーのブルージュ散策などで過ごしました。

16日夜は美術館見学やジャズパーティ、17日夜はガーラナイトで食事会がありましたが段取りが悪く終りの時間が12時になり、地下鉄の終電車に間に合わなくてタクシーで帰るはめになりました。
会議の内容については女性技術士の会の会員の発表は科学者としての実績や仕事の経験などでしたが、全体的には各国のジェンダーの取り組みや女子学生への科学分野への啓蒙など教育に関することで大学や国の機関の報告が多くあり科学技術に関する報告は少なく残念でした。
前回韓国のソウルでは梨花大学生の科学技術に関するポスター発表や産業分野の科学技術の報告も多かったことを記憶していますが、やはり国の事情もあるのかと感じられました。

18日は午前中に都河明子氏が発表するワークショップINWES Best Practicesを聞き、午後はTGVでパリに戻り、20,21日パリは自由行動で思い思いの観光地巡りをして21日に帰国しました。

今回女性技術士の会としては多数の発表ができたのは会員の積極的な行動力によると思いまた次回の参加も取り組みたいと思います。
次回2011年は7月にオーストラリアのアデレードで開催されます。
なお、発表者の報告は会の活動記録として保存してあります。