第35回日韓技術士会議の報告
次回は来年11月12日から沖縄那覇で開催!
第35回日韓技術士会議は10月24日、25日に韓国の全州(チョンジュ)で開催されました。チョンジュはインチョン国際空港からバスで約3時間半(約300キロ)かかる人口62万人の古い都市です。
両国から各約100名参加で24日チョンジュのリベラホテルで式典、シンポジューム、分科会、晩餐会を行い、25日は研修旅行を行いました。
シンポジュームは両国から災害の実情と災害を防ぐための技術開発についての基調講演があり、そのあと意見交換をしました。最近世界で多くの災害が発生し日本でも自然および人工の災害が多く発生しているので技術士会の取り組みも多岐に渡っていてタイミングの良いテーマでした。
午後の分科会では大会の役員で女性技術士の会の会員でもある中西利美氏が愛地球博の取り組みについての報告をされましたが、環境を守ることを第1にし、地元の同意を得る努力のため、予定の面積の3分の1に縮小し、多くの工夫をされた実例を紹介されました。予定の1500万人をはるかに越える入場者で環境万博として住民参加で成功したとのことでした。
晩餐会は会長やチョンジュの市長、韓国王家末裔の方などの挨拶があり、このあと参加者の交流をしました。女性はチマチョゴリと着物をきて韓国の歌や日本の歌を披露しました。このほか韓国の音楽の演奏や次回開催される沖縄武道の型の紹介などがありました。
翌日はチョンジュ市内の古い町並を散策し、伝統の婚礼式を体験し午後はSea Man Gumという場所での干拓現場を見学しました。1992年からの国家プロジェクトですが、環境問題等で現在は中断されています。今までに投入された金額は1兆円以上とのことで、今後継続するか検討中です。このあと、彩石江という観光地をおとずれ、しばし海を眺めのんびりしました。
今回の会議は韓国の古い都市で盛会のうちに終了しましたが、来年は11月12日から沖縄那覇で開催されます。女性技術士の会の中西利美氏や備瀬ヒロ子氏が役員となり本部と一緒に企画されます。会としても多くの方の参加をお願いいたします。