2007年9月30日から10月3日までの日韓技術士会議、及び同時進行で開催された日韓女性委員会の会議に参加させて頂きました。今回は国際会議での初のポスター発表という使命もおっていたので緊張感の高い会議でありましたが、その一方で、発表後のフリータイムは女性技術士の会、日本・韓国技術士会の諸先輩方の優しいお心遣いによりリラックスをして過ごすことが出来ました。
もともと、技術士国家資格は私を含む20代の若者が取得することは難しく、技術士会への参加も非常に敷居の高いものであるという認識がございました。しかし、女性技術士の会や関係技術士会(中部支部、愛知、水産)では若者を非常に温かく迎えてくださっているという現状がございます。
現在は、JABEEの認定制度なども整備され、私よりも一つ二つ歳の若い学生がJABEE課程を経て修習技術者や技術士補となっていることを踏まえても、若者にとっても参加しやすい環境を諸先輩方が与えてくださっているのではないだろうかと非常にありがたく思います。
韓国では2枚のポスター発表をさせて頂きましたが、これにも見られるように、現在の技術士会は「若者に対して門戸の開かれた会」なのではないかというのが私の率直な感想です。まだまだ20代の会員は少ないように思いますが、より多くの同年代の同士とともに諸先輩方のご指導を受けながら継続研鑽がおこなえることが私の理想の中にあります。
もうひとつ高次の理想もあります。20代が少ないことに加えて、女性技術士(補)は割合的にさらに少ないという現状があります。日韓女性委員会の会議では文科省及びINWESの「理系に行こう!」などの取り組みを受けて、女子学生の理系への進学支援・環境整備等に関わる話し合いがおこなわれましたが、多くの女子学生が理系に進み、そして女性技術士・研究者として社会で活躍していくことが未来の日本を強くするのではないでしょうか。私ごとではありますが、現在、技術士補かつ研究員(名古屋の某国立大学博士後期課程研究員)である私も将来的に、博士(環境学)と技術士(水産・水産水域環境)を取得し、社会に貢献出来る女性研究者・技術士という存在に一歩でも近づけるよう、日々努力を重ねていく所存でございます。