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 昨夜の雨模様から見学会のお天気を心配して、どきどきしながら朝を迎えたご案内役の吉川さん。しかし、空は晴れ、木枯らし1号が吹くも心地よい見学会の一日となりました。
 10時南武線宿河原駅に集合。7人は駅のそばで、でき立てのお弁当をゲットし、さぁ、出発!
 桜の落ち葉が舞い散る二ケ領用水沿いは絶好の散策コースとなっています。長さは26.8qで、多摩川の宿河原堰から取水した後、幸区の鹿島田まで流れます。同用水は江戸時代に小泉次太夫により、14年間かけて作られた農業用水で、川崎領と稲毛領にまたがって流れていたことに名前の由来があります。現在、流域に農地はないのですが膨大な維持費がかかるそうですから、積極的に環境の学習に役立てたいものです。

 約15分の散策を楽しみ、二ケ領せせらぎ館へ到着。滝澤さんとお子さんたちの5人と合流。せせらぎ館2階の会議室で田中喜美子館長から、多摩川へ寄せる熱い思いを伺い、二ケ領宿河原堰を見学、堰の上で多摩川の流れをみながら、かつて多摩川が決壊した様子や、現在の水を流す堰の構造などを判りやすく解説していただきました。多摩川の景観は、かつてぶくぶくと泡をたて、水質の悪さが問題視されていた頃に比べると、随分きれいな水になった印象を受けました。せせらぎ館は写真のように堰の維持管理事務所ですが、一階は展示室となっていて、多摩川の動植物の情報展示や多摩川エコミュージアムプランを支える7組の市民団体によるプロジェクトチームの活動資料などが展示されています。展示室のフロアには多摩川全線の航空写真があり、河口から源流までを一目でたどることができます。
 食事の後は生田緑地の岡本太郎美術館へ。折しも第28回多摩区民祭で、沢山の模擬店の出店や特設舞台ではいろいろなショーが開催されており、歩くのが大変な人の波の中、美術館へ。ラッキーなことにお祭りのこの日は美術館の入館料900円(企画展がない時は500円)が100円。岡本太郎の沢山の作品群はもとより、企画展示の北大路魯山人展も見ることができて、一同大満足の見学会でした。
 生田緑地は小田急向ヶ丘遊園から徒歩15分くらい。日本民家園、伝統工芸館などの施設もあります。レストラン等もありますので、紅葉の休日、おとなが十分楽しめる場所です。是非一度いらしてはいかがでしょうか?ゆったりとした秋の一日をお楽しみください。

2005.11.13