100万人の市民現場見学会―いま、土木が面白い―参加報告

日時   2008年11月15日(土)
見学場所 東京国際空港D滑走路 連絡誘導路工区

この現場見学会は「100万人の市民現場見学会」の一環として毎年JWEF(女性科学者技術者フォーラム)が企画し実施され、女性技術士の会も参加しています。
今回の参加者は18名。(船での見学であったので定員は20名)
女性技術士の会からの参加者は1名でした。
羽田の国際線の旅客および貨物の輸送アップを図るため2006年末に工事を開始し2009年9月末に施設を引き渡し維持管理を開始して実際の利用は2010年当初からとのことです。
昨年は本拡張事業の国際線地区エプロン等の整備事業の工事現場を見学しました。
台風が来ている中での見学でしたので十分な見学はできませんでしたが、今回は好天に恵まれ船に乗って連絡誘導路工区に行き、誘導路の工事現場の見学と説明を受けました。
また、D滑走路については船の中から全長2800メートルの埋め立て部分と桟橋部分を見学しました。約3分の1を桟橋方式にしたのは多摩川の河口がすぐ近くにあり、流れを妨げないためとのことです。埋め立て部と桟橋部の異なる構造に一体化には424メートル滑走路等の幅全長にわたって、耐荷力性能の高い鋼製の矢板を固い地盤まで打ち込み、護岸の変形や沈下を防ぐとのこと。
総工費約6000億円で今年は鉄鋼の値段が高騰して予算に収めることに苦労されたとのこと。
この滑走路が出来上がると中国、韓国はもとよりヨーロッパ便も就航するとのことでますます羽田の役割は高まりそうです。


写真を添付しますのでご覧ください。
これからの4枚はD滑走路から駐機場までの連絡誘導路の工事状況です。
船から降りてこの現場で説明を受けました。







下記の2枚の写真はD滑走路の桟橋部分です。左で吊るしている部分を右の杭の部分に装着します。




下の写真は埋め立て部分の写真です。まだ外側を固めていて中には海水がありますが、これから千葉県から船で運んだ土を投入して埋め立てます。





これらの工事は現場で組み立てるわけですが、運搬はほとんど船で九州、千葉などから組み立て部品が送られてくるとのことです。

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