全国大会中部報告

女性技術士の会  T.N.

女性技術士の会が、第29回技術士全国大会中部のフォーラム中部に急遽出展した内容報告と全国大会の雑感を報告する。

9月24日(火)中部の役員として夜小瀬鵜飼に参加

午後から、大会準備のお手伝いをしました。中部支部の担当の方と、なんと有志の奥様方が多数お手伝いをされ、一生懸命に活躍されておりました。お蔭様で順調に準備も整いました。中部は、女性技術士は数人いるのですが,常に参加するのは私一人とさびしい限りです。ただ、いつも一人ということなのか役員として役員の参加される小瀬鵜飼にフォーラム中部のマスコットおばさんとして参加することになりました。昔懐かしい風情の漂う鵜飼の観賞と、人生経験豊富な役員の皆様との会話を存分に味わい、また、会場に到着するのにバスが道に迷いうかいするというハプニングもあり、駄洒落も楽しみました。この会に参加させていただいたおかげで、本大会中、普段知りえないお偉方にお声を掛けていただき、「女性技術士の会」のことを尋ねられる結果になりました。

9月25日(水)本大会

今大会は、中部からのメッセージとして「理想の技術者像を追い求めて」と題し、若者が中心となり何度かのリハーサルとして勉強会を行い大会に望まれました。古の技術として「からくり」に見られる「匠の技」、高度成長期には「磨こう先端技術」、そして現在「地球環境問題」を、フェーズT私がめざしたもの−日本を支えた技術者魂、フェーズU私達が地球を守る−万博・環境経済の時代、フェーズV理想の技術者魂を探る−天極を追い求めての3フェーズに分けシンポジウムをパネルディスカッション形式で行い、結びとして2020年に日本の技術を担う子供達に、我々が子供の頃に「技術」に感じた純粋な思いが、必ずや人々を幸せに導くものであるはずという想いの方向性を示す必要がある。そのために、我々も一度立ち止まってゆっくり少年少女の頃を思い出してみませんか……と。今大会には,高専の生徒が、シンポジウムに参加することにより単位を取得するという画期的な試みを行われ、技術士だけのシンポジウムでは決して出ないと思われる質問がなされ、新鮮味をかもし出していた。コンサートオペラ「夕鶴」では、技術者倫理観をとりいれ、観劇と大会がマッチングしたすばらしいものでした。最後の記念講演は,「自然環境と健康への誘い」と題して岐阜薬科大学学長葛谷昌之氏が、ユーモアを満載した公演で、人間の健康維持の基本的秘訣は、偏食なくバランスよい食事を取り、基礎代謝力の維持に努めることである。現代、多くの人に見られるような食生活における便利・速い・清潔の今日的志向が健康に最も悪影響しているのかもしれないと、あっという間に時間が過ぎてしまったのが印象的でした。

9月25日(水)「フォーラム・中部」に出展

大会のもう一つの試みとして、これも若者により企画されたものですが,シンポジウム会場へ通じるホールにおいて18の出展が展示された。大きいものでJR東海の「リニアモーターカー(大型模型)」展示、豊田自動車の「電気自動車(実物)」展示、岐阜県工業会の「岐阜県産ロボット(ビデオ)とコミュータ飛行機(模型)」展示、からくりの実演、鵜匠による実演、その他の展示パンフレットそして我ら女性技術士の会の「活動紹介パンフレットと、第11・12回ICWESの報告資料」の展示を行った。当日、代表幹事の氷上さんが、遠路はるばる足を運んでくださりとても心強く感じました。また、この展示物は、会長の東山先生、氷上代表幹事、岩熊幹事、久保さんのお力のお陰です。この場をかりてお礼申し上げます。出展物は、ICWESの報告書があっという間になくなりました。展示物を多くの方に見ていただき、「女性もがんばっているね。しかも、アカデミックですね。」とお声を掛けていただきました。この大会に、我々の会には入っていませんが,本大会の裏方としてR.M.さん(技術士補 建設部門)が活躍されていました。