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2005年10月10日
なぜ技術士を受験したか
1998年2月、読売新聞に「平成の士(さむらい)たち」というシリーズものの記事があり その何回目かでたまたま技術士を取り上げていました。
そこに載っていたのは、情報工学部門の女性技術士でした。
それを、見た時 私は これだ! と思いました。
その当時の私は、転職後2・3年が経過し、職場環境には慣れたものの 中途入社の実績づくりに何か効果的なものがほしいと思っていたところでした。
技術士という資格は前から知ってはいましたが、取得はかなり難しいという程度の知識しかありませんでした。そして、知らないうちに 情報処理部門は情報工学部門という名称に変わっていました。
その記事を見つけてから、あわてて詳細を調べると、なんと ちょうど二次試験の願書の配布期間で、締め切りまで そう余裕のない時期だったのです。技術士試験は 出願時の過去の実務経験の実績の記入が、非常に重要で それが合格を左右するとも言われているほどです。私は、前の勤務先の上司に承認印を依頼したり(幸い円満退職だったので)、夜遅くまで記入に時間をかけたりして、なんとか出願することができました。その年は、準備不足で筆記試験で不合格となってしまいましたが、次の年には筆記・口頭とも通り 晴れて技術士となることができました。
そのきっかけとなった女性技術士の方には、実はまだ直接お会いしたことがありません。一度、直接お礼を言いたいと長年思っています。そして、このブログがきっかけで、また新しい技術士が誕生してくれれば、こんなうれしいことは ありません。
注)現在は、当時と制度が一部変わって、原則として一次試験に合格しないと二次試験は受けられません。
投稿者 author : 2005年10月10日 15:37
コメント
20数年前、40歳を前にこのまま仕事を続けても変化のない先が感じられて、上司の技術士に進められ、受験しました。たまたま開発の仕事が会社で評価されたのでこれをテーマにしましたが、ラッキーにも合格しました。その後は仕事の範囲が広くなり、客先でのプレゼンや雑誌の投稿など内容は充実しました。
女性では初めての技術士ということでしたが、周りの人は好意的で仕事での協力も得られ、その後の20数年も仕事を続けられました。後輩も技術士に挑戦し合格する人も増えました。現在は技術士も1次試験合格が必要で、また仕事環境が厳しく状況が変わってきた様に感じます。
投稿者 秋桜 : 2005年10月10日 20:14
技術士試験の1次試験(適性試験のみ)本日受験しました。
建設部門は持っていたのですが、総合技術監理にも挑戦したくなり、1次試験をまず今年受けました。
試験会場は某W大学で、出席率はかなり高かったです。
適性試験は合格率が高いといわれているので通らないと恥ずかしいです。発表は12月26日。ちょっとどきどきしてます。
なぜ総合技術監理に挑戦しようと思ったかというと、技術士資格を得たことで、仕事の幅が広がったように思えるし、技術士同士の交流の場に参加して様々な方からのアドバイスをいただけるようになり、まだまだ頑張れる!と思うようになり、更にもっと先を目指そうという気持ちになったことが理由です。
投稿者 inoue : 2005年10月10日 22:35
私の場合は独立前の10年間、フリーランスで仕事をしました。フリーの場合、アウトプットは契約会社のものになりますが、修行の身なれば、黒子でもまだよいと考えていました。その間、技術士試験の申し込みは年度末の超多忙の時期でしたので、受験のタイミングを逸していました。過労が元で病気になり入院生活を強いられ、命の限界を体感しました。そこで退院したら自分の言葉で語り、自分の成果にしなくてはと思い、退院後に独立しました。商法改正の時期でしたので、資本金1000万が必要です。まず資本金を作り株式会社にすることを第一ステップ、建設コンサルタント登録を目標として技術士の受験することを第二ステップにしました。独立してからスタッフの給料の捻出と資本金づくりをしなければなりませんから、勉強どころではなく、忙しく働きました。そんなわけで受験勉強は経験問題を2回ほどタイムトライアルで書いただけでしたが、問題がジャストフィットし、どの問題も楽しくイメージが広がり、一回のチャレンジで合格することができました。このように、私の場合は独立して株式会社にすることが先でした。これは小さくても社会的信用を得るために必要条件でした。次は会社が建設関連で仕事をするために必要なコンサルタント登録に必要な資格として受験となったわけです。したがって個人的なスキルの証明というよりも、組織形成のツールとして必要な資格だったということになります。
投稿者 虎々 : 2005年10月12日 10:57