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2005年11月30日

耐震強度偽造事件について

11月20日に、ここでも取り上げた事件は、ユーザ(居住者)無視のまま泥仕合の様相を呈してきました。

 私自身、同じ業界に身を置くものとして、この騒ぎのさなかに詳細についてコメントすることは差し控えざるをえない状況と思っています。
 しかし、ひとりの技術者として、紹介したい文がありましたので、お知らせします。米国在住の構造設計家亀井敏彦先生の提言です。この中で、プロとしての誇り、継続教育の重要性、それからコンピュータの位置づけなどについて、建築関係だけでなく、すべての技術者の心得とすべきことが上げられています。
 また、自分の専門外には、むやみに手を出さず、それぞれの専門家にまかせるべきと書いてありました。今の日本では、他業種に進出することは歓迎すべきことで、個人の守備範囲も拡げていくことはよいこととされている気がしていました。しかし、亀井先生が書いておられるのは、ユーザに対して責任をとれないことまで、やってはいけないのだということだろうと思います。このことについて、じっくりと考えてみたいと思っています。

投稿者 author : 2005年11月30日 12:33

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