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2006年08月31日
図書購入予算ゼロの図書館建設
図書館づくりのために、本の寄贈を全国に呼びかけている町があります。
2001年、「合併しない宣言」をしたことで一躍有名になった「矢祭町」。8月30日の毎日新聞によると、29日には、愛知県の個人から、なんとダンボール87個分の図書が届けられたとのこと。 8月31日(木)現在、寄贈された図書は147,463冊と発表されました。
7月中旬、図書寄贈依頼の記事を見た時に「あぁ、矢祭町らしいな」と思いました。
矢祭町は福島県の最南端、茨城県との県境に位置する人口約7,000人の山深い町です。
2003年秋、ニュータウンの見学を目的として矢祭町を訪れたことがあります。矢祭町役場の庁舎は木造、とても古く小さい建物でした。たしか玄関で靴を脱いだような気がしますが、間違いだったらごめんなさい。地方都市では、下足を禁じている公共施設が意外と多くあります。
この「つつじヶ丘矢祭ニュータウン」、1997年に造成されたものですが、売れ行き好調で、当時、有名な「物件」でした。都心居住者のセカンド・ハウス、あるいは定年退職後の住まいとして、自然に囲まれた田舎での生活がウリでした。
町は、田舎暮らしを紹介する雑誌に特集を組んでもらったり、新聞広告を出したり……と自治体らしくない活発な販売促進策を展開しており、評判が口コミで広まったようです。さらには、矢祭町の自治の精神に共感した人も移り住んできたと聞いています。
ニュータウンの入り口 & 集会場。
2003年当時建築された住宅は多くはなかったです。
現在、ニュータウンは、全274区画のうち44区画が売りに出されているので、84%は分譲済みという計算にになります。
さて、矢祭町では、2005年度の町民アンケートで「図書館がほしい」という希望が一番だったそうです。町の幹部職員の給与を30%もカットして、財政再建に取り組んでいる町ですので、立派な図書館を新築する予算を捻出することなどできない相談ですが、矢祭町は考えました。町の既存施設である柔剣道場を補強・改修して図書館とし、本は全国から寄贈してもらうことになりました。図書館の運営は町民が直接行います。
私は、さらっと読む本は図書館で借り、読み込む本は(購入しますが)書き込んだり、不要部分を破いて捨ててしまったりするので、手持ちに、不要でかつきれいな本というのはほとんどありません。けれども、矢祭町の図書寄贈依頼の記事を読んだ後、少しでも協力したいと思い、本棚を整理しました。……が、これというのは見つかりませんでした。
ハリー・ポッターのシリーズや学生時代からずっと必ず初版を集めている村上春樹の本を、断腸の思いで送るかどうか、迷っているうちに、新しい情報が報道されました。予想を遥かに上回って、全国からどんどん本が届いていることがわかりました。
そうなると、心配なことがあります。改修する図書館の予定蔵書数は、たしか36,000冊でした。現在でも15万冊近くが集まっており、収蔵しきれないことは明らかです。さらには、本の重複が著しいと思われます。BOOK-OFFをみても、人気作家の本は同じ物が何冊も列をなしていますから。
県の図書館の職員が手伝ってくれているそうですが、15万冊のランダムな本の山を、素人の町民の人々が分類するのは一大事業です。
全国からのせっかくの善意に応える、よい方法がみつかるでしょうか?
2006年08月29日
天地始粛(てんちはじめてさむし)
天地始粛、天地の暑さもようやく鎮まってくるという頃です。
今日は栃木に出張してきました。駅から訪問先まで歩いていきましたが、気温は30℃を越え、目も眩むほどの物凄い暑さでした。
炎天下でサッカーする子供達。
左側はスギ、右側はイチョウ、圧巻の並木。
二十四節気では「処暑」、暑さが峠を越え、初めて退き始める時期のはずです。ところが実際には、例年9月中旬まで相当な暑さが続きます。
二十四節気のことばの表す意味と実際の季節感とが、ややズレてしっくりこないと感じることがよくあります。二十四節気は、気候の異なる中国に由来するからかしら……、と思っていましたが、このズレの原因を詳しく解説しているサイトを発見しましたのでご紹介いたします。
「こよみのページ」http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0702.htm
8月下旬、中国の黄河中流域と東京都では、実際に平均約6℃の気温差があるようです。体感する季節感が1ヶ月ぐらいずれるのは当然のことなのかもしれません。
「季節の先取り」という言葉がある通り、季節の変化を少し早目に、暦の言葉で意識することができるのは、かえっていいことなのではと思います。
8月29日は「焼肉の日」。語呂合せです。
この時期、焼肉を食べてスタミナを回復し、残暑を乗り切ろうと、提唱されました。
こちらの季節感の方がピンときますね。
2006年08月28日
PINGU
疲れた時は、「ピングー」を観るに限ります。
せりふなし(?)でわかる、単純でかわいい話ばかり。
けれど、ピングーはいたずらっ子。時にはひどい意地悪もしますよ。
友達もそれぞれ個性的。
ロビは意外と男らしいところがあります。
お話もとても楽しいのですが、「メーキング」はそれ以上に興味深いです。
基本的には、昔ながらのクレイ・アニメーションで、フィギュアを何体も何体も用意することから始まります。手作りの粘土のフィギュアには手のひらのぬくもりが伝わっています。
少しずつ形を変えては1コマ撮り、また1コマ。気の遠くなるような作業を経て、ピングーの背伸び、ロビの尻尾の反転など、お馴染みのかわいい動きが生まれます。
まさに職人技と技術の融合といった感じです。旧シリーズはスイスで製作されましたが、編集は日本人の技術者が担当しています。
また、旧シリーズでは、ひとりの声優さんが、すべての登場人物(?)の声を担当していました。それぞれに個性溢れていて、とても表情豊かです。
擬音に使われている道具は、意外なものばかりでした。
● 情報
毎週日曜日、NHK教育テレビ「ニャンちゅうワールド放送局」で、ピングーのお話を放映しています。
息子たちも大好き(だった)。小1の時の力作。
投稿者 MCAT : 23:40 | コメント (4) | トラックバック
2006年08月26日
小町算
「小町算」をご存知でしょうか?
次男(中学1年)の夏休みの課題に小町算の応用問題がありました。
小町算は
1 2 3 4 5 6 7 8 9の間に、演算記号(+、-、×、÷)または空白を入れて、100にする算数パズルです。
例をあげると分かりやすいかもしれません。
1+2+3-4+5+6+78+9=100
-12÷3+45-6-7+8×9=100
小町算の由来は小野小町。平安時代、絶世の美女として世に知られた人です。
小野小町は、彼女に恋焦がれる深草少将に、自分の元に100夜通ったならば意のままになると約束しました。深草少将はなんとか99夜通いましたが、あと一夜というその日に急死してしまいます。年老いた後、小野小町は、深草少将を偲びながら、1から9までの数字を使って99を作る計算を考えていた、という話が伝えられています。
さて、宿題の問題は、100をつくるのではなく、中学1年生の生まれた年、1993と1994をつくるもの。インターネットで、=100の小町算の解答例はいくらでも調べることができるため、数学の先生が工夫されたのでしょう。 私もパズルにはすぐ夢中になる方なので、もちろんやってみました。
-12+345×6-7×8-9=1993
1+2+34×56+78+9=1994
では、問題です。今年は2006年、2006をつくってみてください。意外と簡単にできますよ。
1 2 3 4 5 6 7 8 9=2006
小町さん(小町算の掛詞です、はははっ)、晩年、ほんとうに和算に取り組んでいたのでしょうか?
花の色はうつりにけりないたずらにわが身世にふるながめせしまに
(古今集)
2006年08月24日
つくばエクスプレス 開業1周年
8月24日、つくばエクスプレス(TX)が開業満1年を迎えました。
首都圏新都市鉄道によると、初年度の1日平均乗客数は予想を約5万人上回る約18万5000人。筑波山への観光客が大幅に増加し、TX開業効果を際立たせているとのこと。
開業2年目以降も、さまざまなTX特需に期待が高まっています。
秋葉原からつくばまで、58.3kmを最速45分で結ぶこの鉄道は、本邦最後の都市間鉄道と言われていました。計画初期の段階では「常磐新線」と呼ばれていましたが(はっきり言ってイメージがよろしくないので)、一般募集や街頭モニター調査の結果などを参考に、2001年に「つくばエクスプレス」という正式名称を決定しました。
「21世紀にふさわしいまちづくりと一体的に整備した鉄道新線」であるつくばエクスプレスは、土木技術の発展に顕著な貢献をなし、社会の発展に寄与したと認められる画期的なプロジェクトとして評価され、平成17年度土木学会賞技術賞を受賞しています。
http://www.jsce.or.jp/outline/syou/2006/h17.html#02
上記写真4点は、工事関係者の方にご提供いただいたものです。
つくばエクスプレスの詳しい情報は下記をご覧ください。
http://www.mir.co.jp/
つくばエクスプレスには、個人的に思い入れもあり、満1歳を迎えて好評を得ていることを嬉しく思います。
・10年ほど前、数年間、常磐新線沿線のまちづくり構想策定に携わっておりました。
・数年前、両親が「守谷駅」付近に引越し、利用する機会が多いです。
・姪っ子の大学通学が飛躍的(!)に便利になりました。
ところで、余談ですが、つくばエクスプレスという名のバラもあります。昨年、開通後に茨城県庁に展示されていました。つぼみから開花するまでが早く、速さを誇る「つくばエクスプレス」になぞらえて命名されたそうです。
2006年08月23日
8月23日 処暑 全国いっせい閉幕打ち水
今日は「打ち水大作戦2006」の公式日程最後の日です。
今日で最後といっても、公式日程だけの話ですので、明日以降も、気候に応じて打ち水を楽しみましょう。
正午12時の「いっせい打ち水」の呼びかけには(諸般の事情?により)応じられず残念ですが、できる時に、やりたい時に、私も自宅ベランダでの打ち水を続けたいと思います。
東京電力が、夏のあいだ毎日「でんき予報」しています。(http://www.tepco.co.jp/forecast/index-j.html)
● 本日の予想 5,400万kW
「全国いっせい打ち水」のおかげで、電力需要実績値が予報より下回ればいいのに、と願っています。
2006年08月22日
数独
「数独」にはまっています。
自宅でパソコンのスイッチを入れると、まず、最初に「晴耕数独onWWW」というサイトに。
http://www.oct.zaq.ne.jp/woodside/jsudok/
パズルの数も多く、操作性もよいですよ。
パズル制覇の記録を残せるのも魅力です。
緑のバツ印(×)がピンクの丸(○)に変わっていく、単純なことですが、すごく楽しみです。
が、先日、Cookieを削除してしまいました。
すべての記録を失い、ショックでへこみました。
それでも、ほぼ毎日パズルに取り組んでいます。
2006年08月21日
芸術のことは…… 小津安二郎
自宅のご近所、江東区古石場文化センターには、生誕100年記念の「小津安二郎 紹介展示コーナー」があります。
この文化センターには我が家の最寄り図書館があり、休日ちょろっと立ち寄る場所のひとつです。保育園や学童クラブ時代には、イベント会場としてずいぶんお世話になりました。さらには、つい最近まで、ウチの子供たちの雨の日の遊び場の定番でもありました。(ニンテンドウDSの赤外線通信機能をフルに使って大人数で遊ぶらしい)
さて、話を戻しまして。
映画監督小津安二郎氏は、1903年12月12日、江東区深川1丁目(当時の地名では、深川区亀住町)で生まれました。「東京物語」を代表作とした日本映画界の巨匠であり、平凡な家庭の情景の中に日本人の心情を描き続けました。
実は、覚えている限りでは、小津氏の映画は一度も見たことがありません。作品のことはなんとも言えないのですが、2003年、記念行事で、全館「小津情報」満載だった文化センターのEVに張ってあった言葉を妙によく覚えています。
何でもないことは流行に従う。
重大なことは道徳に従う。
芸術のことは自分に従う。
そんなつもりはないのですが、ちょっと欽ちゃんに似ているかも???
2006年08月20日
白熱の投手戦
8月20日、夏休み最終日。
明日から出勤です。
最後の一日何をしようかなぁ……あれこれ考えていましたが、TVをつけてしまうと、高校野球の世界へ。
三連覇を狙う駒大苫小牧 VS 初優勝を目指す早稲田実業。
結果は、1 VS 1 のまま延長15回、明日の再試合となりました。
大会最多のホームラン新記録を出すなど、打撃戦が多いといわれていた今大会でしたが、今日の決勝戦は両投手の右腕が冴え、息詰まる投手戦でした。
球数は、苫小牧の田中くんが165球、早実の斎藤くんは178球。
三連覇の重圧にびくともしない田中くん。15回表、170球を過ぎても147km/hの直球を繰り出す豪腕、斎藤くん。
試合後のインタビューでの2人の言葉は、「高校野球がもう1日続くのはうれしい」でした。
素晴らしい選手達の写真を掲載できないのが残念です。
間に合わせのイメージ画像は、かえって興ざめな気もします。スミマセン。
WEBのスポーツ関連サイトに選手達の勇姿があふれていますので、是非見てください。
投稿者 MCAT : 23:20 | コメント (6) | トラックバック
2006年08月19日
新惑星
太陽系に新しい惑星が生まれそうです。
といってもともと小天体はあったわけですが……。
今回、太陽系の惑星として認定されそうなのは。
・Ceres:火星と木星間の小惑星帯にある
・Charon:冥王星の衛星とされてきた
・2003UB313:第10惑星として発表されている
新しい並び順は、水星、金星、地球、火星、セレス、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、カロン、第10惑星 に。
惑星は12個となり、「水金地火木土天海冥」の暗記術が通用しなくなるかもしれません。
2006年8月14日、第26回国際天文学連合総会がチェコの首都プラハで始まっています。注目すべきは「惑星」の定義が決議されるかどうかです。惑星の定義案は「恒星の周りを回り、自らの重力で球状となる、恒星でも衛星でもない天体」(毎日新聞)、この定義は一般的な惑星のイメージを大きく変えるため、承認されるかどうかは予断を許さない状況だそうです。
8月24日全体会での決議が待たれます。
2006年08月18日
2016年 夏季オリンピック
2016年のオリンピックの国内候補都市の選択に当たって、日本オリンピック委員会(JOC)の評価委員会は、福岡市よりも「東京都をより高く評価する」報告書を作成することに決めたと報道されました。(2006年8月18日朝日新聞)
東京都の持つ高い経済力、そして、主会場・選手村予定地などが既に確保され、ほとんど再開発する必要のない状況が評価委員会に認められたわけです。
1964年10月、敗戦からわずか19年後に、一度目の東京オリンピックが開催されました(もちろん、私は生まれていますよ~)。オリンピック開催を契機とした東京大改造に投じられたエネルギーには目を見張るものがあり、日本が戦後の荒廃から自力で立ち直り、世界の檜舞台に立てることを世界に示すよい機会となりました。
(1964年の写真、たぶん……)
東海道新幹線をはじめとする日本の技術水準の高さは、当時、世界でもトップクラスであったことはまちがいありません。国のオリンピックに対する間接的事業費は、なんと約1兆円に上ったそうですが、その約8割が新幹線、地下鉄、道路といった交通網の整備に投じられました。
このようにパワフルな東京大改造だったのですが、現在の視点では、功罪半ばするところもあり、先を急ぐあまり、東京の都市景観にとっては、つらく厳しい課題を残したことも事実です。かの由緒ある日本橋の真上を首都高速道が横切り、地域の重要な景観要素となりうる川を干上げてしまい、河川底に車を走らせることとなったのです。
2006年、国内の候補地を決定する決め手のひとつは、新しい施設をできるだけ作らず、既存の施設を活用するという点です。東京都がJOCに提出した開催概要計画書を見ますと「つくるオリンピック」から「つなぐオリンピック」へ転換することが声高に訴えられていました。
8月30日、JOCが国内候補地を決定します。東京都か福岡市か、どちらになるでしょうか?
さて、その後の開催都市決定の流れですが、当然ながら、決裁はIOCに移り、2007年6月頃、立候補都市5都市が承認され、2008年7月頃、開催都市が決定されます。
1996年の「世界都市博覧会」の時、私はどちらかというと反対派でした。
テロ、交通渋滞、混雑、物価高騰など、マイナスの事項もたくさんありますが、今回のオリンピックは、単純なミ~ハ~的発想によるものですが、支持しようかな、という気持ちです。
投稿者 MCAT : 13:04 | コメント (2) | トラックバック
2006年08月15日
Aha!体験
時の人、茂木健一郎氏の「ひらめき脳」(新潮新書)を、友人の紹介で読みました。
小林秀雄賞を受賞した「脳と仮想」を立ち読みしたことのある私としては、簡単に読めるという評判を実は信用していなかったのですが、あとがきを読んで納得。この新書は茂木氏が口述した内容を新潮社のライターが文章にしたものでした。
コンピュータが普及し、機械が、さらにはロボットが様々な活動を代行してくれる時代になってきています。今後、人間に必要なものは、ひらめき、発想、創造力……。
創造性 = 体験 × 意欲
「体験」とは、学習による記憶であり、場合によってはいわゆる詰め込み教育による知識の蓄積でもあるわけです。これが大きい方が創造性も大きくなるはずなのですが、その詰め込み方によっては、「意欲」の方を著しく減退させてしまう可能性があることは事実です。
しかしながら、無からひらめきは生まれません。学校教育に、知識の蓄積を期待することを止めてはいけないと思います。必要なのは、詰め込みの仕方を工夫することではないでしょうか。
もし、学校で、Aha!体験による脳の快感を頻繁に感じることができたらどんなに素晴らしいでしょう。授業中にひらめく快感を得るためには、その準備として暗記や記憶、地道な基礎の学習が必要であることは、上記の式から簡単にわかります。
学習による「体験」の蓄積が少ない状況に、楽しげな総合学習あるいはゆとり教育という名の「意欲」をいくら掛け算しようとしても、その「積」には期待できないと思います。
創造性=体験×意欲、本当にそうなのであれば、体験は時間とともに、つまり年齢とともに増加していくわけですので、創造性も増大する、という結論になります。実際には、意欲や欲望は年齢とともに減っていくのが普通なので、高齢の人より若い人の方が創造性が高い傾向にあるのでしょう。
年齢を省みず(?)欲望を持ち続けること、ひらめきによる脳の快感を素直に追求していくことによって、創造性に富んだハッピーな老後を楽しみにしたいと思います。
投稿者 MCAT : 21:10 | コメント (7) | トラックバック
2006年08月10日
1P・6W・2H
雑誌で高原慶一朗氏(ユニ・チャーム会長)のインタビュー記事を読みました。
高原氏は45年間ノートを取りつづけ、現在、その数は650冊を越えているそうです。
社内では、ナレッジを共有・継承するために、いつでもこれらのノートをオープンにしているとのこと。
ノートの取り方のテクニックとして、高原氏は常に「1P・6W・2H」でまとめているそうです。
Priority
Who
Whom
What
When
Where
Why
How to
How much
世間にあふれる情報や知識を、さらには自分の思考を、これらの視点でノートに瞬時に書き留め、次の行動に結びつける、それを繰り返し訓練することによって思考と行動のスピードが上がる。ビジネスパーソンにとってノートは記録ではなく、スポーツの世界でのトレーニングと同じ。毎日繰り返し継続することが大切だというお話でした。
この「1P・6W・2H」というまとめ方、さっそくマネさせていただこうと思っています。
雑誌の写真が高原氏です。
量も質も遥かに及びませんが、私もノート、メモの類を書くのは好きな方です。
2006年08月07日
夏祭り
私は深川・木場に住んでおりまして、お祭りというとお神輿です。
深川のお祭りは「ワッショイ、ワッショイ」の伝統的な掛け声が特徴です。「水掛け祭」の別名通り、沿道の観衆から担ぎ手に清めの水が浴びせられ、担ぎ手と観衆が一体となって盛り上げます。江戸の「粋」を今に伝えるお祭りとして、古くから深川に住んでいる人も、新築されたマンションなどに移り住んできた人も一緒になり、多くの人々によって大切に受け継がれています。
我が家でも、子供が小さい時は、炎天下、びしょぬれになりながら(お神輿を担いでいなくても水でびしょぬれになります)歩きましたが、2人とも学校のクラブが忙しく、地元の行事には参加しなくなってしまいました。お囃子の音がどんどん近づいてきて、ちょうど家の前を通ると思った時に飛び出していき、写真を撮る傍観者になってしまいました。
8月5~6日、まずは町内会ごとのお祭りです。
子供用のお神輿もあります。
深川には「富岡八幡宮」があり、江戸三大祭の一つ「深川八幡祭り」の本祭りが3年に一度、8月15日前後に催され、50台以上のお神輿が水をかけながら勇壮に練り歩きます。さらに、艶やかな辰巳芸者の手小舞や粋な鳶若頭衆の木遣りが江戸情緒を盛り上げます。
富岡八幡宮には、元禄時代に豪商として名を馳せた紀伊国屋文左衛門が奉納したとされる総金張りの宮神輿が3基ありましたが、関東大震災で惜しくも焼失したそうです。その後、時を経て1991年に、日本一といわれる「黄金大神輿」が奉納され、宮神輿が復活しました。
このお神輿(一の宮)は、なんと、屋根幅約3m、高さ約4.4m、重量約4.5tです。さらに、純金24kg、ダイヤモンド合計43カラット、ルビー2,010個、その他プラチナ・銀・宝石多数使用……といわれています。
で、あまりにも大きいので、実は担ぐことが相当難しいらしく、重量約2tの二の宮神輿が別途作られ、例年、そちらの方を150人ぐらいで担いでいます。
投稿者 MCAT : 22:15 | コメント (3) | トラックバック
2006年08月05日
技術士試験
8月5日(土)晴。
今日は総合技術監理部門の試験日ですね。
受験生の皆さま、がんばってください!(今さら声は届かないかも知れませんが)
平成19年度、試験方法を大幅に変更(HPには「改正」と書いてありますが、あえて)されることが決定しており、今年は、筆記試験として「経験論文」を課す最後の試験となりました。
今回の変更は(2003年も)合格率アップが目的のようですが、技術士を増やすことが必要なのであれば、研修や教育体制を「改正」し、勉強もしやすい労働環境を整備すべきなのであり、合格しやすい問題を検討することではないような気もしますがぁ……。
かくいう私は2004年度の合格者ですので、小さい声で発言すべきかもしれません。
上記の文はフォントを8ptsぐらいに変更して読んでくださいませ。
自宅は暑いので休日はスターバックスで勉強。
深夜、勉強をサボって関係ない絵を突然描いたりする。
合格発表の月の自宅のカレンダー。
投稿者 MCAT : 12:29 | コメント (3) | トラックバック
日帰り人間ドック
mistoさんから約1ヶ月遅れで、8月4日、私も日帰り人間ドックに行ってきました。
私はバリウムは平気です。3杯ぐらいなら飲めますよ。検査技師さんに言われる通りにぐるぐると回って、さっさと終わらせることができました。
ところが、私が一番嫌いなのは「聴力検査」です。コレは緊張します。今まで異常と判断されたことはないのですが、いつも妙に結果が気になります。うまくできたのかどうか(?)、ドキドキしてしまいます。
狭い密室に閉じ込められて、かすかなピーという音が聴こえているのか、頭の中がつーんとしているだけなのか、瞬時に判断する必要があり、かつ、ブザーのようなボタンは間違って押すともう取り返しが付かないと思う切羽詰った状況が、極限の緊張感(!)を生みます。
「はい、検査終わりました」と密室が解かれると、「すみません。今度こそちゃんとやりますから、もう一度お願いできませんでしょうか。」と思わず言いたくなってしまいます。嫌いな検査なのに……。
バリウムが嫌いな人は周りにも大勢いらっしゃいますが、聴力検査がコワイのは私だけ?
今回、病院内ではどの検査でも「受付番号」で呼ばれました。名前は最初に受付で名乗っただけです。個人情報への配慮なんだそうです。
2006年08月03日
失敗学ふたたび
失敗というと、少なくとも、成功を目指してがんばったが力及ばず、結果として不本意ながら失敗となってしまった場合のことを意味するように思っていました。
ところが、中尾教授らのまとめた失敗の事例をみても、最近、日本で実際に起こっている多くの事件をみても、そうではないもの、明らかに「怠慢」や「故意」によるものが多くあるように思います。
これらをまとめて「失敗」としていいのか、疑問に感じます。
ウィニーに起因する相次ぐ情報のネット流出。自衛隊、警察、裁判所、刑務所などでも機密情報が流出しています。
社会保険庁の不正処理。日を追うごとに新しい不正が累積していきます。
埼玉県ふじみ野市のプールの事故、シンドラーの事故、パロマの事故……。
ほんとうにきりがありません。
医療過誤に対する裁判や自動車の欠陥のリコール騒動などが大々的に報道され、「隠すと損する」という風潮になり、近年、事故の届出は増加しています。また、高度な職人技を身につけていた世代が、停年で退職することによる事故がますます増加することでしょう。
その歯止めの対策のヒントがあるかもしれません。
7月25日の講演時に、中尾教授の著作の紹介がありました。
書き忘れてしまいましたので、改めてご紹介します。
「失敗百選」
中尾政之著 森北出版 3,600円
講演では、大手の本屋さんでは取り扱ってもらえない、amazonでは購入できる、とのお話でしたが、本日(06/8/3)丸の内OAZOの丸善で大々的に取り上げられているのを発見しました。「全国民必読の書」と立花隆さんの推薦の帯もしっかりついていました。
投稿者 MCAT : 22:50 | コメント (3) | トラックバック
2006年08月02日
ウチの猫
ただの親ばか、いいえ、猫ばかですね。
シマシマをもらうつもりでしたが、情が移って、牛模様のこの兄妹を今年から飼うことになりました。
カンパネルラ ♀ ウシ
ジョバンニ ♂ ウシ
以前飼っていた猫
フィガロ ♂ キジトラ
もっと昔飼っていた猫
レオ ♂ チャトラ