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2006年09月01日
おわら風の盆
二百十日の初秋の風が吹く頃、「おわら風の盆」が幕を開けます。
編み笠を被り、涼しげな凛とした揃いの浴衣で踊る姿は実に優美であり幻想的でもあります。哀愁溢れる胡弓の音色が坂道に流れ、三味の調子に促され、ひとりまたひとりと町流しに人々は連なっていきます。
……とまるで見たことがあるかのような話ですが、実は見たことはありません。八尾町にあるおわら資料館で映像を何度か見ただけです。
立春から210日目(9月1日前後)は古来より台風襲来の特異日とされ、稲作地域である富山県八尾町では、その日、吹く風を唄や踊りで迎え、収穫前の稲が風の災害に遭わぬよう神様に祈る、地域単位の行事、おわら風の盆を行っています。
現在、風の盆は、歌謡・ドラマ・小説などにも頻繁に取り上げられ、その知名度は全国区です。
・2002年、NHKの芸術祭参加作品「風の盆から」で大ブレークしたようです。
・直木賞作家、高橋 治の「風の盆恋歌」も有名ですよね。
・石川さゆりの「風の盆恋歌」もあります。(演歌)
・最近では「愛の流刑地」、八尾はふゆかの出身地という設定です。
2005年度は、3日間の合計で21万人の人出がありました。おわらを行っている11町内の人口が約5,000人ですから、この記録は驚くべき数字です。艶っぽく幻想的な情感が魅力のはずのおわらですが、この人出の記録を見ると……。地方(じがた)と呼ばれる踊り手ではなく、観光客を観に行く結果になるのでは……と疑り深くなってしまいます。
八尾町には、2003年、仕事で数回行ったことがあります。
八尾の町の景観は、石畳の坂道に木造家屋がびっしりと建ち並ぶ街並みです。細い坂道とその脇に続いていく路地の連続。
地域性を大切にしており、新しく建設する住宅でも伝統的な木造住宅の技術を継承しようとしています。
おわら資料館に展示されていた歴代のおわら風の盆のポスター。
編み笠をデザイン・モチーフとした照明器具。
投稿者 MCAT : 2006年09月01日 20:14
コメント
「おわら風の盆」ですか。見てみたいです。
投稿者 一口カステラ : 2006年09月03日 04:28
一口カステラ さま
おわら(踊り)の動画を観ることができるサイトがいくつかありました。
「おわら風の盆」で検索してみてください。
投稿者 MCAT : 2006年09月04日 01:25
MCAT様
本当に、世の中便利だなあと思います。「おわら風の盆 動画」で検索すると、http://www.bonodori.net/gallerry/gallerytop.htmがありました。
子供の頃、盆踊りで踊ったことがあるような感じだなあと思いました。
投稿者 一口カステラ : 2006年09月05日 22:29