2006年09月13日
大人のオアシス
勤務地から歩いて15分ぐらいのところにイタリア文化会館があります。
ここの1階のホールでは、定期的に美術展が開催されています。15分ぐらいで一通り見ることができるぐらいの小ぶりな企画、無料ですが、コンセプトはしっかりしていて、質の高い作品が展示されています。
わざわざ時間を作って出向くほどではないけれど、外出の帰り道に少し遠回りして立ち寄ると、とっても得したような豊かな気持ちになれる空間です。
(イタリア文化会館の外壁の「赤」の是非が問われています。皇居周辺の景観に調和しないと、周辺住民が反対署名をしました。イタリア人建築家は、格子のパターンと漆の赤が日本のイメージだと主張していますが……。)
美術展示に限らず、このような街のスポットが、身近にぽつぽつあるといいなぁ、と思います。
カザルス・ホールやサントリー・ホールは、ランチ・タイムに気軽にパイプオルガンの音色を聴くことのできる場所でした。が、最近では、遠方からわざわざ来る人が開演前から並んでいたり、有料になったりで、だいぶ様変わりしてきました。
大丸東京店の Books & Café。
本はほどほどの品揃えですが、Café の席に、まだ買っていない本を持ち込んで自由に読んでもいい(買わなくてもOK?)、というのが魅力です。ほとんどが連れのいない1人のお客さんです。
今、イタリア文化会館1階ホールでは「クロチェッティ展」をやっています。
イタリアの具象彫刻家、1913―2003。
「15分ぐらいで一通り見る」と冒頭に書きましたが、素敵な作品が多く、今日は2周して40分ぐらいうろうろしまいました。
投稿者 MCAT : 2006年09月13日 23:13
コメント
近くに美術館があって、定期的に美術展が開催されているなんていいなあと思います。文化的な生活が送れそうです。
投稿者 一口カステラ : 2006年09月16日 12:36
イタリア文化会館の外壁の「赤」って、実際のところ 見て違和感はありますか?
日本人とイタリア人では、色の価値観というか許容範囲が、違うのでしょうか。
投稿者 authenticity : 2006年09月17日 23:25
authenticity さま
「イタリア文化会館」の赤は、たしかに目立っています。
イタリア文化会館1棟だけの話であれば、建物は美しいですし(私見)、観光名所や目印になるなどいい面もあるはずです。千鳥ヶ淵周辺の景観を阻害しているかというと、一概にそうともいえないと思います。
けれど、今後、建物を建設しようとする関係者が、この建物を引き合いに出して「どんな建物でも勝手に建てていいはずだろう」と主張するかもしれないことを考えると、これはかなり問題です。
皇居周辺は日本で初めて美観地区に指定されたところで、千代田区では「景観まちづくり条例」「美観地区ガイドライン」などを制定しています。この地区では「緑豊かな並木道」を景観の基本方針としており、武家屋敷に残る大樹、充分育った街路樹を維持保全することを定めています。また『沿道の建物は、配置や形態、壁面の表情などに配慮する』ことが求められています。しかし、外壁の具体的な色などの規制はなく、イタリア文化会館に色の変更を強要することはできません。
イタリア文化会館は、区の条例の定めた手続きに従って、相当回数の事前協議を重ねた結果の色の決定であることを強調しています。計画当初の原案の「日本の漆の赤(より鮮やかな真っ赤)」を区の要請によって(伊側が折れて)、「ややくすんだ紅」に変更したいきさつもあり、今後変更するつもりはないと言っています。
大変難しい問題ですが、イタリア文化会館と住民とが、話合いによって解決していく方法しかないようです。
投稿者 MCAT : 2006年09月18日 14:34