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2006年10月15日

散歩道

こんにちは。白鳥です。
毎朝出勤前にリキと散歩に出かけます。私の家は山を切り開いた団地にありますが、すぐ下に田んぼが広がり、田んぼを取り囲むように林があります。山というには小さくて、林というのがちょうど良いくらいのものですが、ウチでは山と呼んでいます。小規模な里山と言ったところです。毎朝の散歩は、大体この田んぼの脇の農道を歩きます。最近は休耕田もあって少し寂しいのですが、近くの人たちが土地を借りて畑を作っていたりします。

季節ごとにいろいろな花が咲きますし、もうすぐ紅葉も始まります。植物などは、道端にあってすぐ目に付くものもありますが、花びらなどが舞い落ちていて気の付くものもあります。桜や山藤、葛などは散った花びらを見て、思わず目の上を探します。合歓の花も散ります。私は薄い紫の色が好きなのですが、この山にもいろいろな紫色の花が咲きます。春のスミレ、初夏の山藤、秋の萩や葛など、そのほかにも小さな名も知らない花もあります。特に山藤はたくさん咲いて、道が花びらで覆われてしまうほどです。もう秋ですが、それでも黄色や白、薄紫など、きれいな花が咲いています。いつもはリキと慌しく歩く道ですが、母とゆっくり散策してきました。

山間からこぼれる夕日が田んぼに映えてきれいでした。稲刈りはとっくに終わっていますが、草刈をしているのでしょうか。農家の方が遅くまで作業をしています。白鷺もよく飛んできます。稲藁を束ねてかけてあるのを『おだがけ』と言うのだと母が教えてくれました。呼び方は地方によって違うかもしれません。

1 風景-1.JPG

2 おだがけ.JPG

以下にご紹介する草花は、『ヤマケイポケットガイド』も使って名前を調べてみましたが、それでもわからないのや、自身のないものもあります。詳しい方がいらっしゃいましたら教えてください。
はじめの5枚はキク科の植物だと思います。いきなりわからないのですが、白いノギク、それよりさらに小さいコギク、ノゲシ(ニガナの仲間みたいです)、ヤクシソウとシオン(かな?)。ヤクシソウは、「咲き終わると花がだらしなくぶら下がるのが特徴」とあります。本当にそうなのですけど、そこがまたかわいらしいです。シオン(?)は私の好きな薄紫の花です。キオンというのもあるらしいです。“紫苑”に対して“黄苑”のようです。

3 ノギク白.JPG

4 コギク白.JPG

5 ノゲシ.JPG

6 ヤクシソウ.JPG

7 シオン様.JPG

秋になって実をつけた植物があります。はじめの植物は、花や実の感じがトウガラシに似ていますが、名前がわかりません。次の赤くておいしそうな実はガマズミです。ホワイトリカーに漬けるときれいでおいしい薬草酒になるそうです。ヤブマメ(だと思います)は蔓草で、よく見かけます。ヨウシュヤマゴボウは濃い紫の実が光ってきれいでした。ドングリの実が道端にたくさん落ちていました。これも落ちているのを見て、そこにあることに気づきました。

8 トウガラシ様.JPG

9 ガマズミ.JPG

10 ヤブマメ-1.JPG

11 ヤブマメ-2.JPG

12 ヨウシュヤマゴボウ.JPG

13 ドングリ.JPG

今まで気づかなかったのですが、フジバカマが結構たくさんありました。写真はまだ蕾でかわいいですね。それからシソ科の紫の花もたくさん咲いていますが、名前がわかりません。ナンテンハギは、花房の数は普通の萩に比べて少ないですけど、緑の中に紫とピンクの色合いがきれいで目に付きます。ツリガネニンジンも私の好きな薄紫色で素敵です。ノハラアザミも紫系できれいですね。

14 フジバカマ.JPG

15 シソ科.JPG

16 ナンテンハギ.JPG

17 ツリガネニンジン.JPG

18 ノハラアザミ.JPG

キバナアキギリは、今までよく見たことがありませんでしたが、赤紫のシベがスーッと伸びていておもしろい形です。ウルシはたくさん見かけます。うっかり触るとかぶれるそうなので、要注意です。でも紅葉してきれいですね。そして、ママコノシリヌグイという何ともおかしな名前の植物です。タデ科だそうです。「花は金平糖のようでかわいいが、茎や葉にとげがあり、このとげで継子の尻をぬぐったらさぞ痛いであろう」とのたとえから付けられた名前だそうです。ぶっそうな名前で、花がかわいそうですよね。最後の花は、アキカラマツだと思いますが、アキカラマツは薄黄色とのことですが、これは白い花でした。

19 キバナアキギリ.JPG

20 ウルシ.JPG

21 ママコノシリヌグイ.JPG

22 アキカラマツ.JPG

今まで気にもしていませんでしたが、ちょっと写真を撮っただけでこんなにたくさんの植物がありました。また、楽しみに歩いてみたいと思います。

投稿者 shiratori : 2006年10月15日 23:14

コメント

ほんとうに素敵なところに住んでいらっしゃいますね。
うらやましいです。

これだけの植物の種があるのですから、小動物もたくさんいるはずですよね。里山の生態系の豊かさを、写真を通してですが実感できました。
これからも、たくさん紹介してください。
とっても楽しみです。

投稿者 MCAT : 2006年10月16日 12:43

そうなんですよ。ほんとに素敵なところで、でもだから通勤が大変です。小動物といえば、ここのところへびにちょくちょく遭遇します。この間は1匹がとぐろを巻いて、その脇にもう1匹が寝そべっていました。昨日リキと散歩していると、あわてて林の中に入っていくのをみかけました。母に告げたところ、背中の模様からマムシかもしれないとのことでした。リキが見つけなくて幸いでした。以前、噛み付いたことがあるらしいのです。そのときはさすがにおいしくなかったらしくて、ぺっとはいたそうです。

投稿者 白鳥 : 2006年10月16日 13:02

足元を見て、気づく頭の上の花って素敵ですね。私なんて、そういう余裕のある生活してません!
私は田舎育ちなのですが、自然のよさに気づいたのは東京に出てきてからです。でも、自宅で植物を育てることはとても苦手で、いただいたシクラメンの鉢植えを3日で枯らしてからは、花ものはやめました...

投稿者 authenticity : 2006年10月17日 12:41

花が散っているのを見て、そんな季節だと気づくことがあって、とても嬉しくなったりします。HPにUPするんで母と一緒に散歩に出て写真を撮ったのですが、母とゆっくり自然を味わうことができて良かったと思います。ご近所の方にも出合って、これはなんていう花で、なんて話しができて、おまけに真空菜という野菜までもらってしまいました。花は人をなごませるみたいです。野草って一見目立ちませんが、結構かわいいですよね。ママコノシリヌグイも野原一面に咲いてきれいでした。

投稿者 白鳥 : 2006年10月17日 18:24

素朴な花の写真をみて、白鳥さんの人柄がしのばれます。写真が趣味とのこととても素敵です。きっとこういう写真から友禅染のヒントを得ているのかなと思いました。通勤は大変だと思いますが里山を感じさせる自然の中で過ごされることは気持ちが豊かになるなるように思いました。これからもいろいろな写真を楽しみにしています。

投稿者 秋桜 : 2006年10月20日 19:04

田舎は自然がたくさんありますが、本当のところ、毎日忙しくてじっくり味わうこともありませんでした。でも心の持ちようで、たとえわずかな時間でも周りを見渡せば、いつでも感じることができます。東京でも結構四季を感じることができますよね。神宮外苑の銀杏並木は有名ですが、千駄ヶ谷のナンキンハゼの並木も色とりどりできれいですよ。葉が散るところも、散った葉も本当に本当にきれいです。千駄ヶ谷は静かな街で、レトロな洋食屋さんもあります。秋が深まったら是非訪ねてみてください。

投稿者 白鳥 : 2006年10月22日 21:44