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2006年11月27日

またいつか

こんにちは。白鳥です。

2ヵ月間ブログを担当してきて今回が最終回となります。
最初は初めてのブログで不安一杯のスタートでした。一回目は本当に難産で、どうしたものかと思いましたが、HP係りの二人のHさんに助けていただき、なんとか書き出すことができました。お二人に心から感謝いたします。

最後はやはり地元の風景にしたいと思いましたが、今年は紅葉が遅いので、かわりにウチの庭の様子などをご紹介したいと思います。

はじめにウチの庭の今の様子です。もう少しするといろいろな椿が咲きますが、今は殆ど花がありません。

04 マユミ.JPG

マユミの実が膨らんで種が見えます。

05 ミセバヤ.JPG

ミセバヤが紅葉してきました。これからもっと真っ赤になります。

06 キク黄.JPG

菊も殆ど枯れましたが、これは遅咲きの黄色い菊です。

08 リンドウ1.JPG

09 リンドウ2.JPG

リンドウの季節です。青紫できれいです。

10 マンリョウ.JPG

万両の実です。

11 サザンカ.JPG

サザンカが咲き出しました。

ウチの周りではまだあまり紅葉が見られませんが、山梨の勝沼ぶどう郷にトンネルのワインカーブを見に行ってきましたので、紅葉とあわせて紹介します。

旧JR深沢トンネルは、明治時代にできたレンガ造りのトンネルです。これを勝沼町(現甲州市)が譲り受けて、ワインの貯蔵所として整備しました。

12 勝沼トンネルワインカーブ1.JPG

このワインカーブは、今年の土木学会誌の1月号で紹介されたものです。

13 勝沼トンネルワインカーブ2.JPG

1ユニットに300本のワインが貯蔵できるそうです。大臣など有名人や企業も利用しているそうです。

お昼に「皆喜(みなき)」というお店でほうとうを食べました。

14 皆喜1.JPG

古民家を使っていて、入り口の草花の雰囲気が良かったです。

15 皆喜2.JPG

皆喜の庭にあったミセバヤの小鉢です。やはり少し紅葉しています。

16 皆喜3.JPG

これは、authenticityさんが好きなお花ではないでしょうか。皆喜の庭に咲いていました。

17 枯露柿.JPG

今の時期、枯露柿をつるしている家が多いです。おおぶりでおいしそうです。

18 紅葉1.JPG

寺町通りに抜ける途中で見つけた紅葉です。

19 葡萄.JPG

葡萄がところどころ残っています。

20 マンホール蓋.JPG

マンホールの蓋も葡萄です。素敵ですね。

勝沼は、近代土木遺産の多いところです。

21 祝橋.JPG

遠くに見えるのが新旧二つの祝橋です。奥のコンクリートのアーチ橋が古い祝橋で、近代土木遺産です。今は徒歩でのみ通ることができます。

22 水制郡.JPG

ケレップ水制郡ならぬ日川水制郡です。日川の氾濫を防ぐためにT字方の石積みを地下に埋めてあり、その表面の石だけがブドウ畑の中に見えます。これも近代土木遺産の一つです。日川の両岸に40以上建設されていて、戦後、この水制郡に沿って護岸がなされたそうです。

勝沼と言えば葡萄とワインですね。

23 宮崎葡萄酒醸造所.JPG

これは、宮崎葡萄酒醸造所脇のイチョウの木です。

24 ワイン資料館看板.JPG

メルシャンで管理しているワイン資料館の看板が素敵でした。

25 ワイン資料館.JPG

資料館の中です。申し込みがないと入れないようです。

26 蔦.JPG

どこかのワイナリーの壁の蔦が赤くてきれいでした。

27 原茂ワイナリー.JPG

テレビドラマの撮影があったという「原茂ワイナリー」の入り口です。勝沼のワイナリーは、白い壁と木の柱の日本風の建物が多く、ここもとても素敵な雰囲気でした。

28 かいじ.JPG

原茂ワイナリーの庭のテーブルに葡萄の「かいじ」の入った籠が置かれていました。一日中歩き回って疲れていたところでしたので、一粒のかいじがとても甘くておいしかったです。

29 ぶどうの丘紅葉.JPG

「ぶどうの丘」の紅葉です。ぶどうの丘は勝沼町営(現甲州市営)の施設で宿泊もできます。地下にワインカーブがあって、タートバンという容器を買って、いろいろなワインを試飲できます。

30 ワイングラス館紅葉.JPG

ワイングラス館の紅葉です。真っ赤できれいでした。

31 ブレスレット.JPG

ワイングラス館ではビーズなどを使ってアクセサリーを自分で作ることができます。見本があるので、それを選んでそのとおりに作ってみました。

以上です。
またいつか機会がありましたら書かせていただきたいと思います。

投稿者 shiratori : 00:18 | コメント (6)

2006年11月26日

友禅その3

こんにちは。白鳥です。

今回は私が一番気に入っている作品をご覧いただきます。
それは、私の好きな椿の花を図案化した振袖です。この椿は、ほんのうっすらサーモンがかった薄ピンクの大輪の花と、椿にしては細身の葉が特徴です。2反の生地を使って八掛にも柄を付けています。自分で言うのもおかしいのですが、写真より実物の方がずっときれいです。

椿スケッチ1.JPG

椿のスケッチです。この椿はもう少し寒くなると咲きます。

椿スケッチ2.JPG

椿スケッチ3.JPG

椿スケッチ4.JPG

01 振袖1.JPG

振袖です。なかなか思うようにはうまく写真が撮れません。

02 振袖2.JPG

03 振袖3.JPG

04 振袖4.JPG

05 振袖5.JPG

06 振袖6.JPG

少しでも色写りが良く撮れないかとたくさん撮ってしまいました。

次の作品は、色留袖です。図案は笹を図案化したものです。地の色と模様の色の取り合わせが気に入っています。この着物は刺繍を施してあります。日本刺繍は本当に繊細で美しいです。一本の糸がとても細く、細い何色もの糸を重ねて色の微妙なぼかしを表現しています。まるで、細い筆で丁寧に染め上げたようです。

07 色留1.JPG

08 色留2.JPG

09 色留3.JPG

10 色留4.JPG

11 色留5.JPG

白とグレーの笹の葉の部分が好きです。地が濃いので逆のアクセントになっています。

12 色留6.JPG

13 色留7.JPG

葉のまわりに施された金糸や花の部分の刺繍がわかりますでしょうか。

次は、猫を図案化した帯です。この子はクリではなく、以前いた雌猫のマルです。クリと違って八頭身美人で気も強く、頭が良くて、おてんばな子でした。人が大好きで少しも物怖じしない良い子でした。この子が私の首にかじりついてずっと舐めていたという猫です。帯のお太鼓はボタンの花を背負っています。前の部分は、子猫のときのマルです。親ばかで、この帯を見ていても思い出して涙が出てきます。

14 マル1.JPG

おすましマルちゃん。足がすらっと長くて評判の美人でした。「ボタンが似合うかしら?」

15 マル2.JPG

16 マル3.JPG

17 マル4.JPG

子猫のマルです。安心しきって熟睡しています。こちらまで幸せな気分になります。足のお豆もピンクでとてもきれいでした。

次の帯は古典模様のくす玉です。金通しの帯地に染めていますので、織の帯のように見えます。

18 くす玉1.JPG

帯の太鼓の部分です。大きなくす玉です。

19 くす玉2.JPG

20 くす玉3.JPG

帯の前の部分です。

21 くす玉4.JPG

これも前の部分で、どちらか好きな方を出すことができます。

次は黒地に白い百合を染めた帯です。以前ご覧いただいたクリのピンクの着物にこの黒い帯を締めるとよく合います。

22 百合1.JPG

お太鼓の部分です。この帯は「三通」といって、お太鼓からたれまで模様が続いています。

23 百合2.JPG

前の部分です。

最後はまだ仕立てていませんが、葡萄の図案の帯です。これも金通しで、きらきら光っています。自分で締めたくて染めた帯です。

24 葡萄1.JPG

お太鼓の部分です。この帯も三通で、たれまで模様が付いています。

25 葡萄2.JPG

前の部分です。


友禅は今回が最後です。ご覧いただきありがとうございました。

投稿者 shiratori : 21:51 | コメント (4) | トラックバック

2006年11月19日

友禅その2

こんにちは。白鳥です。
今回も友禅をご覧いただきます。
はじめは池に雪が降っているところを着物に染めたものです。

01 池に雪.JPG

糊をおいてふんわりした雪を表現してみました。友禅では白い色は染料ではなく胡粉という顔料を使いますが、ここでは白い雪は糊で防染しています。つまり、生地の色がそのまま出ています。

02 池に雪コイ.JPG

コイが泳いでいますが、このコイは、陶器の図柄をまねしたものです。

03 池に雪寒椿.JPG

この寒椿は前の家から持ってきたもので、何年かきれいに咲きましたが、無理をしたみたいで、残念ながら枯れてしまいました。

05 池に雪笹の葉.JPG

小さい笹の葉がたくさん出ています。

06 池に雪右外袖.JPG

友禅の柄は、上前にたくさん付けます。袖は右の外袖に最も多く、次に左の内袖に多く付けます。これは肩から右の外袖にかけての模様です。

07 池に雪左内袖.JPG

胸から左の内袖の部分です。

次も着物で、一重の綸子です。古典の着物の写真集でとても気に入った図柄があり、真似をしてみました。図案は似ていますが、色彩はまったく違います。これはかなり凝った技法を使っています。ぼかしに特徴がありますし、葉と茎の部分はうつし糊を使いました。糊に染料を混ぜ、それを生地に置いて染めます。バックの地の色と似せることで、葉や茎が地の色に溶けるようにみせたつもりです。これに白い帯を合わせるとなかなか良いものです。

08 古典百合1.JPG

09 古典百合2.JPG

10 古典百合3.JPG

次は夏紬にススキを描いたものです。これもうつし糊を使って影の部分を表現しました。昨年韓国で行われたICWESで着ました。夏紬はシャリ感やもともとの地の色が渋くて素敵です。

11 ススキ1.JPG

12 ススキ2.JPG

13 ススキ3.JPG

次はまだ仕立てていない帯で、模様は花更紗です。友禅の技法ではなく、こうした更紗の技法も使います。下絵を付けた後は、面倒な糸目のかわりにリキテックスを使って輪郭を描いています。好きな色をたくさん使ってお絵かきをするように楽しめます。

14 花更紗帯1.JPG

15 花更紗帯2.JPG

16 花更紗帯3.JPG

17 花更紗帯4.JPG

18 花更紗帯5.JPG

19 花更紗帯6.JPG

20 花更紗帯7.JPG

21 花更紗帯8.JPG

22 花更紗帯9.JPG

おまけで花石榴と美女栁のスケッチをご覧いただきます。どちらも図案化して帯を染めたのですが、どこかに紛れてしまって見当たりません。スケッチだけご覧ください。

23 花石榴スケッチ1.JPG

24 花石榴スケッチ2.JPG

25 美女栁スケッチ1.JPG

26 美女栁スケッチ2.JPG

投稿者 shiratori : 22:16 | コメント (8) | トラックバック

2006年11月13日

友禅その1

こんにちは。白鳥です。

趣味の手描友禅染をご覧いただきたいと思います。
友禅は、京都の扇絵師だった宮崎友禅斎が始めたといわれています。京都の知恩院に友禅斎の碑があります。偶然かどうかわかりませんが、知恩院は私が友禅を学んでいる梅窓院の総本山でもあります。

友禅斎は、扇に絵を描くように着物を染めたのだと思います。友禅によって、それまでにない自由な模様、美しい色彩、豪華な図柄が染められることとなりました。
加賀友禅も友禅斎によるものといわれていますが、「加賀五彩」を使うことや、ぼかしの濃淡の付け方が京友禅と逆であること、「虫食い」という独特の技法を用いるなど、京友禅には見られない特徴があります。

友禅は、普通、模様の輪郭を糸目糊という糊でくくり、その中を彩色します。彩色することを「友禅する」といいます。糸目糊でくくることは非常に難しいのですが、細くて均一な糸目は最後に洗い流されて、やさしくたおやかな白い線となります。川で糊を洗い流す作業が「友禅流し」です。神田川沿いは染物屋が多く、昔は神田川でも友禅流しが行われていたのかもしれません。

糸目を付ける友禅を本友禅または糸目友禅と呼びます。これに対し、糸目糊でくくらず、生地に直接彩色する方法を無線友禅といいます。無線友禅は糸目の手間はありませんが、糸目糊で防染できないため、滲まないよう、筆の速さが必要となります。

01 ポピー友禅.JPG

これは、無線友禅でポピーを描いたものです。

02 桜草友禅.JPG

桜草です。

03 ヒメサユリ友禅.JPG

ヒメサユリです。これはヒメサユリの花をスケッチして描きました。

04 ヒメサユリスケッチ1.JPG

ヒメサユリのスケッチです。

05 ヒメサユリスケッチ2.JPG

友禅の手順は、スケッチすることから始まります。スケッチの後は、図案→下絵→糸目糊→地入れ→彩色→伏せ糊→地入れ→地染め→仕上げとなります。下絵は反物を着物に仮縫いした状態で描き、それ以外の作業は、仮縫いしたものを再度ほどいて反物の状態にして行います。
植物や動かないものはそのままスケッチしますが、動物など動くものはあらかじめ写真を撮ってからスケッチすることもあります。

06 クリスケッチ1.JPG

クリのスケッチです。写真からスケッチしたものです。

07 クリスケッチ2.JPG

08 クリスケッチ3.JPG

09 クリ友禅1.JPG

クリを糸目友禅で着物に染めてみました。

10 クリ友禅2.JPG

以前の家の裏に蕗の葉や萱の葉が茂っていて、クリは脱走すると嬉しそうに満足しきった顔でこちらを見るのでした。

11 クリ友禅3.JPG

スズランとクリをあわせてみました。

12 クリ友禅4.JPG

桜草とクリです。蝶々も飛ばしました。

13 クリ友禅5.JPG

小菊とクリです。香りを味わっている、「違いのわかる」クリです。

14 クリ友禅6.JPG

猫じゃらしの中で何を想うやら。

15 クリ友禅7.JPG

もみじにチュッ。トンボもいます。

16 クリ友禅8.JPG

草むらでご満悦のクリです。


17 ニオイウツギスケッチ1.JPG

匂いウツギのスケッチです。匂いウツギは、初夏に咲く花でとても良い匂いがします。花芯が紫の小さな白い花で、枝がしなって風情があります。

18 ニオイウツギスケッチ2.JPG

19 ニオイウツギ友禅1.JPG

匂いウツギを着物に染めました。花芯の紫のぼかしを丁寧に楽しんで染めたことを思い出します。

20 ニオイウツギ友禅2.JPG

21 ニオイウツギ友禅3.JPG

今は友禅に時間をかけることができず、久々に自分の染めたものを見て、懐かしいやら寂しい気持ちです。

次回もまた友禅です。

投稿者 shiratori : 22:41 | コメント (7)

2006年11月05日

僕だって!(りきの昼下がり)

こんにちは。白鳥です。
リキファン、がいらっしゃるかどうかわかりませんが、犬派のあなたにお届けします。
まずは奇跡の1枚ともいうべきかわいらしい写真です。2年くらい前のものですが、とても噛み付くなんて思えないでしょう?

01 奇跡の1枚.JPG

リキは、すぐに唸るくせに、本当は寂しがりやで甘えん坊です。母や私にそばにいてほしいのです。カメラを持って近づくと、何々?来てくれるの?と寄ってきます。なでてもらうのが大好きで、至福のひととき、といった表情をします。

02 何々?.JPG

『何々?来てくれるの』

04 お母さん大好き.JPG

『お母さん、大好き。もっとずっとなでていて』

リキは水が大嫌いで、洗うのは大変です。最近では、かかりつけの病院で洗ってもらいます。洗ったときだけ、まるで王子様のように、白くてりりしくなります。
洗った後の、とっておきの写真を載せようとしましたが、サイズが大きすぎてアップロードできませんでした。残念。

ある日、母と散歩に行こうとしてリキに見つかってしまいました。

07 どこ行くの?.JPG

『僕をおいてどこに行くの?』

08 おねむの時間.JPG

この日はぐっすり眠っていて、私が近づいても気づきません。

09 ラブリーな横顔.JPG

ちょっとラブリーな横顔です。

10 水でも飲もうっと.JPG

『水でも飲もうっと』

11 早く来てよ~.JPG

『早くここまで来てよ~』

12 足など組んで.JPG

『足など組んで、カッコ付けてみました』

13 退屈だな.JPG

『でも退屈な昼下がりだなぁ』

14 カッコいい?.JPG

『僕ってカッコいい?』

という訳で、ウチのプリンスをお届けしました。

きょうは小春日和でした。近所の方から、川のほとりの河津桜が少し咲いていると聞いて、母と散歩にいきました。母はシニアカー運転です。河津桜は普通の桜よりは早く咲きますが、それでも2月頃に咲くものです。まだ11月というのに暖かいためか、間違って咲いてしまったようです。

15 河津桜-1.JPG

16 河津桜-2.JPG

17 河津桜-3.JPG

どこかのお宅の枝垂桜もちらほら咲いていました。

18 枝垂桜.JPG

道の脇のあちらこちらにカタバミが咲いていました。

19 カタバミ.JPG

ウチの庭のサザンカが咲きました。清楚でかぁいらしいったら!

20 サザンカ.JPG

最後におまけのクリです。我が物顔で、リラックスしています。

21 おまけのクリ-1.JPG

22 おまけのクリ-2.JPG

投稿者 shiratori : 21:47 | コメント (7) | トラックバック