« 「仙台四郎」よりメリークリスマス | メイン | 犬のきもち猫のきもち »
2006年12月26日
北上川
昨日は仕事で北上川の近くへ行って来ました。
仙台というと広瀬川が有名ですが，岩手県に端を発して宮城県の北部を流れ，石巻湾（仙台湾の北）に注ぐ北上川は，その雄大さ，その美しさ，その懐かしさからして，「東北の川の雄」と言って過言ではないと思っています。
下の写真は，川から少し離れた田んぼの中。空が広い。
仕事は，専門であるところのコンクリート構造物の診断だったのですが，それをごく簡単に示すと下の写真のようになります。「あっ，ひび割れ発見！」（左；矢印の箇所一帯）「幅は何mm?」（右）
いや，これでは本当に簡単過ぎて土木構造物の信頼性を落としてします恐れがあるので補足しますが，こういう簡単な調査から始まって，必要に応じて，精密な機械を使った測定や化学的な分析（コンクリートは水和反応で固まる化学物質なので）などを実施します。それと同時に，周囲の環境（気温や風雪，地盤条件，使用環境など）や構造物を建設したときの施工記録，使った材料などを調べて，ひび割れが何故入ったか，このひび割れが構造物に与える影響はいかほどか，今後どのような対策（補修）を行うべきか，などの一連の検討を行います。ですので，皆さん土木構造物は本来とても安心できるものなんです。応援よろしくお願いします。
無粋な話になりましたが，北上川は本当に「懐かしい」という感情を引き起こす川です。
空，山，森，川，岸辺の草木。
帰りは夕方になりました。川面に映る夕陽に涙が出るのは私だけでしょうか。
投稿者 watanabe : 2006年12月26日 08:16
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pej-lady.org/blog/mt-tb.cgi/181
コメント
おっ。
クラック・スケール（250円）。
たしかに「IT」っぽくないですよね。
川面に映る夕陽……、下町深川のウチの近所でも美しいです。
投稿者 MCAT : 2006年12月26日 10:24
えっ！MCATさん，「クラックスケール」ご存知なんですか？？
こんなものを知っている方がいるなんて，心底驚いちゃいました。でもって，うーん，確かにこれは「IT」していませんねえ。コンクリートの評判を落としたかも・・・。
川面に映る夕陽って，本当に美しいですよね。深川の夕陽も懐かしさいっぱいそうです。
投稿者 ひよこ : 2006年12月27日 21:12
最近は下水処理場なども劣化診断が多くなってきていて、ひび割れも調査しますだ。私は見てるだけだけど、そのひび割れをCADに図化できる人って尊敬しちゃいます。だって、コンクリートにひび割れって付き物で、たくさんあるんだもの。と言っても強度はばっちりありますよ。念のため。
北上川って大きい川なのね。朝日と夕日とどちらが好きかと聞かれたら（誰も聞いてないけど）、かなり真剣に悩むかも。どっちも好きだから。朝日は元気がでて、さぁやるぞ！って感じが好き。夕日は心が和らいで落ち着くので好き。海でも湖でも川でも沈む夕日はきれいよねー。何か大きなものに包まれる感じがするのよね。
投稿者 shiratori : 2006年12月30日 21:29
そうですか。白鳥さんもコンクリートのひび割れ調査に関わっているんですね。MCATさんといい，何だか嬉しいような（コンクリートに関わっていてくれて），悲しいような（コンクリートの良い面に関わっているのでなくて）。
「何か大きなものに包まれる感じ」って，そうですね。私も，やる気の出る朝陽も涙がにじむ夕陽も，どちらも好きです。
投稿者 ひよこ : 2006年12月31日 21:45