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2007年01月04日

『大崎八幡宮』 初詣

仕事初めの日ですが,午後は近所のお宮に初詣に行って来ました。
慶長12年(1607年),伊達政宗によって創建された仙台六十二万石の総鎮守,安土桃山建築の傑作,我が国唯一の同時代の遺構,国宝建造物(以上,お宮の由来書より)の『国宝 大崎八幡宮』です。

社殿.JPG

安土桃山時代に造られたにしてはずいぶんと綺麗なのは,さすがに傷んで傾いてきた社殿を,御鎮座四百年記念大祭(昨年開催)を機に修復したからです。とはいえ,ぱっと見,とても地味に見えます。でも,あっと驚く社殿の軒下(下の写真)。以前(12/23)ご紹介した『瑞鳳殿』(正宗の霊廟)と相通ずる彩色です。見えないところが派手というのは伊達者の心意気なのでしょうか。

社殿の裏2.JPG

社殿の裏1.JPG

一の鳥居(左)に掲げられた扁額も黒地に金というモダンさ。加えて,この書体(右)。五代藩主吉村公の揮毫だそうで,私はデザインの良し悪しはよくわかりませんが,藩主の手慰みにしては見事に思えます。文字の周囲を飾るのは伊達家の六種の家紋です。

表参道.JPG

額.JPG

一の鳥居をくぐり(左),創建当時のままという趣のある大石段(右)を登ってゆくと,

大石段.JPG

八幡宮石段.JPG

二の鳥居,三の鳥居を過ぎた先に,長床と呼ばれる建物があります。本殿(社殿)と同じ時期に創建されたそうですが(本殿は長床の奥にあります),本殿の華やかさに比べて落ち着いた様相を呈していて,この対比が桃山文化の粋なのだとか。

長床.JPG

松川だるまアップ.JPG

そして,境内で売られているのが有名な『松川だるま』。顔の周りが群青色に彩色されていて,腹部には神様(写真では大黒様)や宝船,松竹梅などが描かれています。本当は眉毛も本毛だそうです(恐い)。その筋によると「日本一派手なだるま」だとか。うーん,結局,伊達者の心意気はどこにある?

投稿者 watanabe : 2007年01月04日 19:03

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コメント

「伊達」という言葉は伊達政宗が由来なんですか?知らなかった。「八幡宮」の書体はかなりモダンですね。図案のようです。きれいな達磨にはかなりびっくりです。本殿の三角部分も結構派手だし、結局派手なんだと思います。

見えないところが派手っていうのは、ちょっとおしゃれのようでもあり、気障のようでもありますよね。
私の友禅仲間は、きれいに染めた友禅を羽裏にして、古くなった羽織を2着も作り直しました。

投稿者 shiratori : 2007年01月04日 22:59

確かに,見えないところが派手ってキザですよね。でも,友禅を羽裏にして羽織に作り直すっていうのは,とても素敵です。もったいないけれど,そこに粋を感じますね。

投稿者 ひよこ : 2007年01月06日 09:51