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2007年03月30日

タイあれこれ

私は、これまで約2年間、東南アジアのタイ王国に関連する業務に携わっていました。せっかくの機会ですので、趣を変え、タイ王国に関する一般的な事柄をご紹介することに致します。

タイ王国は、微笑みの国、仏教建築、タイ料理、マッサージ、ムエタイなどで知られる。東南アジアのなかでは、独立を続けた唯一つの国である。タイ王室は、国民の尊敬を集めている。

位置は、インドシナ半島の中央部にあり、地域は、首都バンコクを含む中央部、東北部、北部、南部おおまかに4地域に分かれる。
中央部は、もともと肥沃な土地柄だが、工業化の進展に伴い、臨海部の開発や、大規模空港の建設など発展が目覚ましい。南部は、地形をゾウの顔にたとえれば、鼻の部分にあたる。もっとも暑く、世界的なリゾート地もあるが、政情が不安定と言われる。一方、北部は、古都チェンマイを中心とする芸術と緑の都市で、少数民族の文化を残している。1000m級の山々に囲まれ、気候は比較的冷涼である。産業の中心は、農業と観光などのサービス業、高原野菜を栽培し、日本へも出荷されている。

携わったプロジェクトの詳細は、ここでの紹介を差し控えるが、企画段階では、プロジェクトの中身の組み立てと、プロジェクト成立の必要性を地域の概況から組み立て作業を行う。地域の概況把握は、図書館、関係省庁HPなどから得ることができたものの、日本語での情報収集は限界があり、最新情報を把握する関係機関も限られていたため、タイ語、英語による検索は不可欠なものとなっている。

実際に、HP、電話からの情報検索のヒット順位は、タイ語、英語、日本語である。タイ語資料の翻訳には、タイの方と、タイ語ができる日本人に協力していただいた。植物の名前、地域政策、土地利用計画など専門用語が多く、苦戦したようでしたが、私の出会った数少ないタイの方は、性格温厚、勤勉優秀、協力的だったので作業が円滑に進めることができました。

日タイ修好120周年

タイ国花ラーチャプルック1.jpg

写真は、タイの国花ラーチャプルック(チャイヤプルック、クーン)、一般名(英語)Golden Shower 。1887年に日タイ修好宣言に調印して近代的外交関係が開始されてから120年目に当たる今年は「日タイ修好120周年」だそうです。

5月12~13日、代々木公園(東京)でタイ祭りがあります。在京タイ大使館の主催で、都内の有名タイレストランによるタイ屋台、青果店のフルーツ、食材、手工芸品、コンサート、NGO活動などブースが並び、それはそれは、賑やかな催しです。見るだけでも楽しめます!また日本の様々な地域で、日タイ修好イベントがありますので、お時間がある方はチェックしてみてください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/thailand/jpth120/event/index.html

タイの政治情勢については、昨年秋、軍評議会により政変が発生し、スラユット暫定首相の下で暫定内閣が発足しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/thailand/kankei.html


ブログ担当は、今回を最後に、引継ぐことになりました。ささやかな協力しかできなかったものの、関係者の皆さんに助けられ、深く感謝しています。4月以降を楽しみにしています。読んで下さり、コメントを頂いた皆さん、楽しかったです! また会いましょう。

画像の確認

投稿者 inoyumi : 11:42 | コメント (5) | トラックバック