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2007年10月31日
遠州浜松日記-11
フリンジマフラー(10/31)
新作織物フィギュアコーデュロイのフリンジマフラーです。
コーデュロイというと畝(うね)模様ですが、
フィギュアコーデュロイは、フィギュア(形)を表したコーデュロイで、
畝織物の設計技術で形を織り上げた新しい織物です。
3年前、磐田市(ジュビロの本拠地)福田町商工会では、
経済産業省のジャパンブランド事業に応募して、
コーデュロイ・ベッチン織物の高級化に取り組みました。
その時、いろいろな織物開発ができて、
フィギュアコーデュロイも、そのひとつでした。
薄手で軽く、いままでのコーデュロイのイメージを
払拭する織物です。(紫屋)
投稿者 murasakiya : 09:24 | コメント (4)
2007年10月30日
遠州浜松日記-11
センリョウ(10/30)
お正月まであと2カ月・・・ともなると、
センリョウの登場です。
家の庭には、赤と黄のセンリョウ群があって、
結構賑わしてくれます。
切り花にしても大変長持ちするので好都合。
そのままにしておくと、
いつの間にか小鳥の食料になっています。
秋も深まりましたねえ。
(紫屋)
投稿者 murasakiya : 08:10 | コメント (3) | トラックバック
2007年10月29日
遠州浜松日記-10
レモン(10/29)
わが家の庭のレモンです。
今年はいくつ採れるかな・・・。
25年前の家の新築から程なくして植えたレモン。
はじめ黄金柑と対で2本植えたのですが、
レモンだけが残りました。
レモンは花が咲いたら実が落ちないので、
花嫁のティアラにつかわれたりするんですって。
結実はいろいろな年があって、今年はどーも20個くらいの感じ。
枝は、伸びたいように放置したほうが実がなるとのこと。
実はいいのですが、トゲにはご注意です。
(紫屋)
投稿者 murasakiya : 16:28 | コメント (3) | トラックバック
2007年10月27日
遠州浜松日記-9
ベッチンのコサージ(10/27)
ベッチンの布を使った「コサージ」です。
直径7~10cmです。
ベッチンはコーデュロイと仲間の有毛織物、
上品な光沢と柔らかさが特長の秋冬のおしゃれ素材です。
この織物、浜松の東、同じ遠州の「磐田市福田地区」で織られています。
全国シェア90%以上、日本で唯一の生産地と言ってもいいでしょう。
ジャケットやフォーマルドレスにぴったりの布ですが、
そのソフトさを活かしてコサージを作ってみました。
ビジネススーツの襟元にどかっと飾るとグーです。
(紫屋)
投稿者 murasakiya : 18:10 | コメント (3) | トラックバック
2007年10月26日
遠州浜松日記-8
和紙タオル(10/26)
新しい浜松名物「和紙タオル」です。
発売元は、静岡濾布(しずおかろふ)さんという会社で、
全国発売しています。みやげ物コンペでグランプリを取った実績も。
タテ糸は綿、ヨコ糸に和紙糸(こよりを想像して)を打ち込んだ、
オリジナル織物です。お湯に入れると、トロリと柔らかくなって、
肌にやさしい。
もともと漁網を織る機屋さんで、カラミ織り技術が得意。
カラミ織りは、ヨコ糸をしっかりと固定できる織り方です。
そうしたモト技術を、新しい製品に活かした代表例です。
静岡濾布さんは、浜名湖の中央部村櫛半島という風光明媚な場所にあり、
陽光と海風を受けながら毎日地道に生産しています。
(紫屋)
投稿者 murasakiya : 12:51 | コメント (5) | トラックバック
2007年10月23日
遠州浜松日記-8
ゴールデンアイ(10/23)
これは、浜松駅前地下広場にある鉄の彫刻です。
直径5メートルほどの円形で、浜松イメージがデザインされています。
彫刻の中央にギラリと輝く◆ゴールデンアイ◆。
いったい何だろう・・・トパーズかしら。残念ながらアクリルです。
この彫刻を初めて見た時、007映画のゴールデンアイを直感しました。
毎日この前を大勢の人が通り過ぎます。
ゴールデンアイは、浜松市民の守り神みたいな存在です。
(紫屋)
投稿者 murasakiya : 19:13 | コメント (2)
2007年10月22日
遠州浜松日記-7
浜松のシンボルアクトタワー(10/22)
JR浜松駅に向かって左(東)にそそり立つのが「アクトタワー」です。
楕円形の基盤、約150mの高さで、浜松中心街のランドマークです。
首都圏と異なり、高い建物はこれしかないからまことに便利です。
新幹線は、このビルのすぐ横に停車します。はい。
下半分は、オフィスや商店街、上半分(細くなったところ)はホテルです。
バブルの絶頂期に建設され、中の仕様もゴーカです。
管楽器をイメージした黄金の柱とか、楽譜をエッチングしたエレベータドアなど、
装飾の密度が高く、結構いい気分で散策できるスポットです。(紫屋)
投稿者 murasakiya : 22:44 | コメント (4) | トラックバック
2007年10月21日
遠州浜松日記-6
JR浜松駅(10/21)
お待たせしました。
これが、JR浜松駅です。
駅のデザインはどれも良く似ていて、駅名が書いて無かったら
どこか分かりませんね。浜松駅も残念なことにそう。
今建設するなら、ご当地デザインになったと思いますが、
25年以上も前は、これがスマートだったわけ。
駅前は緑の植栽が繁り悪くないと私は思っているんですが、
やれ暗いの、駅が見えにくいの、とにかくどんなデザインをしても
誉められないというのも「駅」だと・・・感じるんです。(紫屋)
投稿者 murasakiya : 22:12 | コメント (1) | トラックバック
2007年10月17日
遠州浜松日記-5
綿の収穫(10/17)
今年も始まりました綿の収穫。
木綿織物の産地浜松なので、綿畑くらい持ちたいと発起、
和綿づくりのNPOに参加して、毎年わずかばかり栽培しています。
和綿(わめん)は、綿の房が下向きになるのが特長です。
雨の多い日本の気候風土向きなんですって。
綿の種は、五月の連休のころ蒔きます。
八月頃から、薄黄色の花が咲き、実がふくらみ、秋の深まりとともに
実がはじけます。実は3~4つに分割され、写真のような綿の房が
垂れ下がります。乾いた頃を見計らって、丁寧に収穫・乾燥します。
収穫期は結構長く、年を越しても摘むことができます。
遠州紫屋は、明治の頃から綿布問屋と紫根染めをやっていましたが、
戦前に破産して廃業、60年余りそのままになっていました。
屋号が大変気に入っていたので不肖孫嫁が名乗りました。で、紫屋。
(紫屋)
投稿者 murasakiya : 19:27 | コメント (7) | トラックバック
2007年10月14日
遠州浜松日記-3
保育園(10/14)
緑の丘の赤い屋根 三角帽子の時計台・・・
一面の田圃が広がる中を車で走って行くと、見えます赤い三角帽子。
ここは、静岡県西部袋井市(ふくろいし)にある保育園です。
私はこの保育園の監事をしています。
去る10月11日、県の監査に同席するため訪れました。
かつて次男がお世話になった保育園なので、
ご恩返しになるならとお引き受けしたのです。
周辺の田圃では黄金の稲穂が刈り入れを待つばかり、
風が稲をサワサワと分けて通りすぎていきます。
周辺には、トトロの森のような鎮守の森、森のすぐそばには大型スーパー、
適当な田舎度です。
日本にはまだまだ土地は有ります、安心してください。(紫屋)
投稿者 murasakiya : 10:45 | コメント (7) | トラックバック
2007年10月07日
遠州浜松日記-2
遠州縞(えんしゅうじま)10/7
遠州縞は、綿素材で作られ、
黒に近い紺色地にチョンチョン絣(かすり)と呼ばれる
細いカスリ糸をタテ糸に配した縞柄の織物です。
縞柄の構成は、親縞と言う太い縞の横に、
子縞と言うカスリ糸の配置を特長とします。
親子が寄り添うようなイメージで設計されています。
夏は水色系統の糸を入れて「夏縞」、
冬は赤系統の色を入れて「冬縞」と呼び、
ささやかなおしゃれ心を満足させていたのです。
遠州織物は、江戸時代の中期に農家の副業として、
女たちによって織り始められました。末期には、
織物生産の技術と織機が進歩・改善されて、
農家の副業から専業へと移り変わってきました。
織物業の主な働き手は女たちでした。
「小山みい」「木俣くら」といった女性たちの活躍は有名です。
浜松女の心意気のルーツとも言えます。
ここらへんの女傑の話、だんだん紹介させてください。(紫屋)
投稿者 murasakiya : 19:26 | コメント (5)
2007年10月06日
遠州浜松日記-1
はままつ紹介(10/6)
女性技術士の会リレーブログ、10月11月担当のmurasakiyaです。
静岡県西部、浜松市から発信します。
浜松市は、この4月、政令指定都市になりました。
9月末人口822994人、産業基盤がしっかりして、
「やらまいか」精神旺盛の街です。
やらまいか音頭っていうのもあって、作詞作曲はかの小椋氏です。
やらまいか体操ってのを振り付けて、高齢者の間でブームです。
新しモノ好きの浜松人ですが、伝統産業の魅力も忘れてはいません。
この美しいお姉さんたちは、「遠州縞」のキモノを着ています。
全国各地に、○○縞□□絣といった反物がありますが、
遠州縞もそういったひとつで、庶民の実用呉服として愛されてきました。
日本の女性ここにあり・・・です。
では、初日から張り切ると息切れするのでこれで。(紫屋)