はじめに

 科学技術は災害と戦争とともに進歩してきました。  太古の昔から自然災害は繰り返し起きてきたもので、むしろ災害が多い場所に様々な技術が生まれたとも言えます。  しかし産業革命以来、人類は急激に増え居住地域を広げ、それに伴 … 続きを読む

極端な社会環境の変化に対応する ―みんなで取り組む地域の防災ー

香川大学地域強靭化研究センター 磯打千雅子  2011年に発生した東日本大震災の教訓は、私たちの暮らしの防災の取り組みを大きく転換させた。地区防災計画制度は、東日本大震災の教訓をふまえて2013年災害対策基本法の改正によ … 続きを読む

災害の経験から見えてきたこと ー北海道胆振東部地震の経験からー

佐藤厚子  2018年9月6日3時7分、突然目が覚めると(地震のため目が覚めたと思います)、家の中がガタガタと揺れはじめました。私の住む札幌は震源から約80km離れていて、しかも自宅のある場所は、地震でもあまり揺れない場 … 続きを読む

東日本大震災:都庁職員として経験したこと ー都庁職員の底力を感じました―

東京都防災・建築まちづくりセンター 永島恵子  平成23年3月11日に東日本大震災が発生しました。  当日は、都議会の閉会日で議会対応直後の出来事でした。私の執務室は都庁舎の20階で都議会控室から自席に戻った直後に、グワ … 続きを読む

公園で自助・共助力を高めよう!

建設部門 宮地奈保子  私の専門は公園緑地の計画・設計です。公園は災害時には一時避難地として活用されるほか、「共助」のベースとなる地域コミュニティを育てる場所ともなります。近年は防災訓練を行う町内会も増え、公園に防災倉庫 … 続きを読む

頻発化、激甚化する自然災害のなかで ―長野県の土木公共技術者として―

建設部門 市岡恵利子  関東大震災から100年目となる今年、防災に関する特集号を発行するにあたり寄稿の機会を与えていただきまして感謝申し上げます。  長年、長野県の土木公共技術者としてインフラ整備に携わってきた中で、自然 … 続きを読む

東日本大震災を経験して学んだこと ―備え、しかる後にこれを超越するー

渡邉(石川)弘子 1.備えるだけでは十分でない  結論から言えば、学んだことは「備えを継続することの大切さ」そして、そのための「知ること、行動すること、想像することの大切さ」だと思う。震災後、読んだ本の中に「備えていたこ … 続きを読む