【活動報告】2024年APNN参加報告

  • 日  時:2024年10月4,5日
  • 場  所:ベトナム・ハノイ
  • 参加人数:参加12か国 ベトナム外から60名、ベトナムからの参加約300名
    (日本9名 内、当会から木村さん、橋本さん、永合 3名参加)

内 容:
2024INWES APNN会議が10月4、5日、ベトナムハノイのNational Innovation Center (NIC) in Hoa Lac Hi-Tech Parkにて行われました。APNN : Asia and Pacific Nations Networkは、アジアとオセアニアの女性技術者・科学者で構成される国際組織で、毎年1回、定例の国際会議を開催しています。
今年のテーマ 「the Role of Women in Science & Technology and International Integration for Sustainable Development」
全体の参加者は300人を超える規模で、ベトナムの若い女性も多く参加していました。日本からの参加者は9名(JNWES代表 飯泉氏(チーム技魔女)、菅原氏・山口氏・行木氏、永合(JWEF)、木村氏・橋本氏・永合(女性技術士の会)、神田氏、秋山氏(チーム技魔女))、APNNのカントリーレポートは女性技術士の会・橋本氏が担当しました。

2日目のカントリーレポートセッションでは、橋本氏はインドに続く2番目で登場し、JNWESとJNWESを構成する4団体について紹介しました。また、日本の政策とともに、TVCMの画像を使ったトピックを展開し、日本の現状を伝えていました。栄養ドリンクのCMでは、仕事人・母・妻の3つの役割を果たす女性のタフさやその大変さにも触れ、大谷翔平選手の登場するお茶のCMのブランド名「おーい、お茶」が夫が妻にお茶を持ってくるように呼び掛ける言葉であることにも意識を呼びかけ、会場の関心を集めました。

橋本氏のカントリーレポート
橋本氏のカントリーレポート

1日目の午後は、2つのパネルセッションに分かれ、合計21件の口頭発表が行われました。
日本からは以下の4件の報告をしました。

1/ Panel 1: Gender and STEM
1.2 Unconscious Bios in STEM: Effects on Female Career Choices and AI Integrity (Prof. Yoko Nameki)
1.5 Literature Review on information systems and women engineers: focus on gender identity (Rie Yamaguchi) 
2/ Panel 2: Health and Environment
2.7 The Pivotal Role of Middle-Aged Women as Mentors and Role Models(Azusa Akiyama)
2.10 Learning Sustainable Development from Traditional Japanese Techniques (Ryo Kimura)

どの発表もそれぞれの思いのこもった内容で、聴衆を引き付けていました。特に、行木氏のAIが過去の学習データの偏りから間違った判断を下す内容や、木村氏のスカイツリーや日本古来の五重塔の耐震構造の類似点を図示したスライドではカメラを構える人が多かったように見えました。

日本チームは、過半のメンバーが着物や浴衣を持参して2日目のディナーには臨み、1日目の夜に演じ損ねた歌(ジブリ「いつも、何度でも」)のパフォーマンスを2日目のカントリーレポートの前座として披露するなど、参加国としてまとまって好印象だったように思います。

ディナー後モンゴルメンバーと一緒に記念撮影
ディナー後モンゴルメンバーと一緒に

今回のAPNN会議費用は、アーリーバードの参加費100USドル、アジアンリゾートのホテルはシングルユースで1泊1万円強の価格でした。市外から離れていて便が悪かったのですが、紫色のドレスのスタッフのホスピタリティーあふれるもてなしで、空港到着から心地よい滞在を楽しめました。食事やブレイクに提供されるサツマイモやコーン、ミニトマト、フルーツなどもどれもおいしかったです。(ただし、Gala Dinnerでお酒がなかったのを不満にこぼした日本メンバーは多かったかもしれません。あまりお酒を飲む習慣がないようでした)

1日目の開会セレモニー後には、APNN各国代表者を含むINWES中心メンバーが大統領官邸を訪問し、花やティーカップセットを贈られるなど、政府としての支援が感じられる場面もありました。当日の様子がニュースにもなり、YouTubeでも展開されていました。VAFIWの会員数は6500人と若いメンバーも多く、両日ともオープニングには歌が披露され、会場にも活気がありました。

ただ、会の運営としてはパネルセッション途中で携帯電話が入ったり、1日目に確認したカントリーレポートのプレゼンテーションファイルが2日目の発表当日には見つからず、再送したり・・・と少し残念な面もありました。予約したタクシーが来ないトラブルも散見されました。文化の違いを認識しつつ、参加各国の不満のない運営を目指す体制は大変だけれど、日本で今後開催運営する際には留意したいと感じました。
エクスカーションのニンビンツアー(1泊2日)にも、数名の日本メンバーが参加し、断崖絶壁からの奇跡の生還を経験しました。JNWES代表・飯泉団長の下、参加者の親睦を深め、結束を固めることができました。

来年の開催はKoreaです。行きやすいところだと思いますので、興味関心のある方、ご一緒しませんか?

<ニンビンツアー>

 

 

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