理事長挨拶

本法人も今期で7年目を迎え、活動も徐々に定着してまいりました。この7年間は理系進学・就職を目指す若い世代への支援、シンポジウムの開催、技術系女性のロールモデルとなるポートフォリオの作成、国際会議の参加等、「社会貢献」を基本理念に様々な取り組みに挑戦してまいりました。

その間我々を取りまく社会も徐々に変化し、第2次安倍内閣では女性の活用や社会参画が日本の強い経済を取り戻すために不可欠との認識をしています。全ての女性が生き方に自信と誇りを持つことを目標に、女性活力・子育て支援担当大臣の初登用、若者・女性活躍推進フォーラムのスタート等、女性の活躍を成長戦略の中核に位置付けました。この社会の動きは我々働く女性達が待ち望んでいた方向に動き出したことであり、我々も少子高齢化が加速するこの時代、日本の継続的な発展には女性の力が不可欠と考えます。

ただし女性の力が不可欠と言いましても、女性登用に関してはこれまで男性が圧倒的多数を占めていた職域をいきなり埋めるわけにはいきません。子育ての後の職場復帰に関しても、日本の企業の90%以上は中小企業という現実であり、政府の理想的な施策が浸透するにはまだまだ時間が掛かるのが現実でしょう。

その一例として我々が行っている高校生対象の出前講座で、理系の職種に関して質問すると「医者」「薬剤師」「理科の先生」という3種類の職業しか出てきません。未来を託された若者達にしては誠に寂しい社会知識です。
また女性活力の点では既に技術士として活躍している我々の仲間でも子育て仕事の両立に疲弊している女性は少なくありませんし、周囲の人間の不理解も存在しています。

社会全体が女性の社会進出への重要性に気が付き始めた今、我々が行うべき活動は沢山あります。未来を担う子供達への指導、技術系で働く若い女性達への支援等、我々自身が数少ない女性技術者のロールモデルとして活躍することが求められていると考えます。活き活きと働く先輩女性の姿は何よりも次世代の女性が社会参画する推進力となることでしょう。

本法人はこのように社会貢献を基本理念とする一方で、非常に珍しい多種にわたる女性技術士の集団としての技術提供や女性技術者の育成、また会内部に向けて会員間の技術情報のネットワーク化、技術力の向上に資する活動を目指します。

設立7年目を迎えるに当って、本法人では組織運営の見直し、活動のグレードアップ、会員増強を図っております。その一端としてこれまで御利用頂いた本法人ウェブサイトを刷新し、より新鮮な情報とアクセスしやすい構成、外部からも本法人の活動が分かりやすくご覧頂けるようなりました。
何卒、今後とも皆様との交流を大切に我々の活動への御理解と御協力を御願いいたします。

特定非営利活動法人 女性技術士の会 木村了