【活動報告】震災復興支援事業(福島工業高等専門学校女子学生を招いての茶話会)

  • 日 時:2021年2月13日(土)10:00~12:00 オンラインで開催
  • 活動形態:主催
  • 参加者:10名(教師1名、女子学生4名、正会員5名、合計10名)
  • 概 要:

2011年より実施している震災復興支援事業で、2年前より福島工業高等専門学校の女子学生をご招待しての「茶話会」を実施しています。今年はオンラインでの開催となりましたが、建設環境工学科と都市システム工学科から4人の女子学生と担当教師の原田先生をお招きして行いました。自己紹介の後、学生より質問をいただき、「出産・子育てを考えて転勤のない会社を選んだ方がよいのか?」「技術士を取得するのに役立つ資格は?」などについてお話しました。学生からは将来の家庭と仕事を両立させる具体的なイメージが湧いた、との感想をいただきました。いただいた感想文を以下に掲載させていただきます。

~茶話会の感想~

  • 鈴木梨恵さん(専攻科1年)

 今回、オンライン茶話会に参加しました。女性技術士の方々は明るく親切で、資格の取得方法、仕事に対する考え方を教えていただきました。女性技術士の方々は、仕事の話を楽しそうに話されており、現在も資格取得に向けて様々な勉強をされていました。特に英語はとても大事だとおっしゃっていたので、英語を頑張ろうと思いました。
 日本人は技術士の資格を取得する割合がとても低いと聞き、日本での女性が働くことの難しさを感じました。私は結婚や出産をしても仕事をしたいと考えているので、女性技術士の方々のようなキャリアウーマンを目指したいです。また、仕事が楽しいと思えるよう、自分の就職したい分野の研究をもっと行っていきたいです。

  • 一条つばささん(専攻科1年)

 今回の茶話会を通して、技術士がどういった資格なのか理解を深めることができました。また、技術士についての説明だけでなく、趣味などを踏まえた自己紹介・意見交換など、とてもあたたかい雰囲気で、リラックスした気持ちで参加することができました。
 現在、私が就職を考えている企業のインターンシップにおいて技術士の資格取得を目指すようにと言われました。なぜ、技術士の資格取得をすすめられているのか理解していなかったのですが、茶話会で技術士の資格を持っていることで金銭的な優遇や、業務範囲が広がるということを知り、勉強になりました。
 参加者の方々は、どなたも自分の仕事に対して誇りを持ち、お話をされていて、刺激を受けました。数少ない女性技術士の方にお会いし、お話できたことは大変貴重な体験でした。参加者の方々の中には、学生時代の専攻とは異なる分野で活躍されている方も多く、社会人になったからといって勉強は終わりではなく、むしろ勉強はずっと続いていくんだなと思いました。私の専門は土木分野です。土木は道路・橋・鉄道・公園・トンネル・上下水道など住民の生活に密着した施設を建設します。これらの設計建設のみならず、環境との調和を考え災害回避も考慮せねばならず、業務は多岐にわたると思います。そのような世界で、働いていけるのかと不安に思うことはたくさんありました。しかし、いろいろなチャレンジをなさっている皆さんのお話を聞くうちに、分野が広いから大変なのではなく、逆に様々なことにチャレンジすることができるのではないかととらえ方が変わりました。
 茶話会の中で印象に残ったのが「後から夢、やりたいことを実現することは難しい」というお話でした。将来的な出産・育児、女性で技術者としてやっていけるのかなど不安材料が多く、自分のやりたいことを優先し飛び込むのに勇気を持てません。茶話会で「女性だから、子供がいるから」という理由で夢を諦めず、目標に向かって努力を重ね、活躍している女性技術士の方がいるということを知りました。自分の目標やその目標を達成するためには、どんな努力が必要であるのかを明確にし、行動することが大切であると思いました。今しかできないこと、今やっておいたほうがいいことなども目標立てしていきます。
 今回の茶話会に参加させていただいて本当によかったです。そして、技術者として活躍されている女性の先輩方は憧れであり、私もいつか社会に貢献できる技術士になりたいです。充実した時間を過ごすことが出来ました。今後の学生生活、就職活動、社会生活に活かします。ありがとうございました。

  • 渡邉夏実さん(専攻科1年)「将来のために」

 女性技術士の会に参加する前から技術士の資格は認知しておりましたが、周りの人から「技術士の資格は持っておいた方が良い」と勧められるばかりで具体的にどのようなものか理解していませんでした。今回お世話になりました女性技術士のみなさまに質問やお話を聞いて自分が将来どうしていきたいか深く考えさせられるいい機会となりました。
 そもそも技術士の資格は国際的に通用する資格であることを初めて知りました。しかし、女性技術士の割合は2%程度とわずかにしかいらっしゃらないことに驚きました。なぜなら、企業では技術士受験向けの講義や受験料の補助制度を設けていたり、学校では一次試験を免除することができるJABEE過程を設けているなど、あちこちに技術士取得を促す制度があるため、女性技術士の割合も2、30%程度はいらっしゃると思っていたからです。低い取得率の背景に、女性の人生のライフスタイルが関係することを教えていただきました。今でこそ結婚・妊娠を機に退職する女性の方は少なくなりましたが、子を授かった時にどうしても産休・育休を取得して一時的に仕事を休まなければなりません。技術士取得の条件として実務経験7年が必須となり、子育ての時期と重なって取得が遠ざかってしまうことが現状です。自身の将来を考え、技術士取得の厳しさを感じさせられましたが、同時に、両立された方がたくさんいらっしゃるから私も頑張ろうという気持ちになりました。
 さらに、将来の働き方の質問の中で一番印象的であったものが「自分のやりたい仕事を選び転勤するのか、育児を優先して一定の場所に留まるか」といったものです。私のやりたい仕事もやはり転勤がつきもので現在就職活動をしている中、「転勤がありますが大丈夫ですか?」といった質問に対していつも「構いません!」と言いながら、心のどこかで(本当は将来のことを考えるとあまりしたくないなあ)と悩んでいました。しかし、お話を聞く中で「海外で活躍されている女性技術士の方で、お子さんも一緒に暮らしている」といった方が意外と多くいらっしゃることを知り、今までの悩みが少し解消された気がしました。「子供にとってもいい勉強になるから」といった理由を聞いたとき、私にはそのような考え方が無かったため、考え方次第で仕事も育児も両立することができるという事実に少し将来が楽しみになりました。
 今回の会では女性技術士のありかただけでなく、将来への不安がなくなり前向きに考えさせられるとてもいい機会になりました。実際に、経験されている方々の経験談やアドバイス以上に説得力のあるものはなく、より具体的に将来のビジョンが見え、それに向かって邁進していきたいと思います。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

 

  • 沼田美織さん(建設環境工学科5年)

 私は、土木に関する資格にとても興味があり、技術士を持っている女性のお話を伺いたいと思い、今回の茶話会に参加させていただきました。
 本科4年生のインターンシップで初めて資格を取得してから、自分が学んだことを証明できるということ、資格を取得することの喜びを知り、将来の仕事にも活かしていけると思い、様々な資格について興味を持ち始めました。その中でも技術士は憧れの資格でしたが、どうすれば取得できるのか、自分にも取得のチャンスはあるのか、わからないことがたくさんありました。しかし、今回お話を伺い、技術士には土木以外にも様々な分野があることや、取得に必要な条件、勉強に役立つことなど、資格について今まで知らなかったことを学ぶことができました。
 今回知った中で最も驚いたことは、日本における女性技術士の人数の割合です。実際に高専に在学していても、女子学生の割合は男子に比べると少なく、ものづくりの分野では差が大きいと感じていましたが、女性技術士の割合の現状は私の想像をはるかに超えるものでした。資格を取得するためには最長で7年の実務経験が必要であることから、女性の技術士を増やすためには、まずは長く働ける環境が必要不可欠ではないかと思います。しかし、土木業界はまだまだ女性が働きやすい職業とは言えません。私は高専で土木を学んでいく中で、興味を持って学習に取り組むことができ、自分に向いていると思いました。そのため、将来は土木関係の職業に就きたいと考えています。今後女性の活躍の場を増やすため、また自分が長く働いていけるようにするためにも、技術士取得を目指し、土木業界の現状と解決に向けた意見を社会に発信していく一員になりたいと思いました。
 また、茶話会の中で、就職における悩みについて、たくさんのアドバイスをいただきました。結婚や子育てなど将来のことを考えると、何が最もいい選択なのかわからなくなってしまい、就活までまだ時間があるからと悩みから逃げていました。しかし、自分のやりたいことに挑戦する大切さ、チャンスは何回もあること、やってみないと分からないということなど、貴重なアドバイスをたくさんいただくことができ、なりたい自分像をしっかりと持つことができました。まだまだ悩むことは多いと思いますが、今回の経験を活かして、納得のいく選択をしていきたいと思います。
 今回茶話会に参加して、技術士や働く女性について知ることができ、視野を広げることができました。仕事を通して社会に貢献する素晴らしさや、目標に向かって努力する大切さを再確認することができ、私も将来技術士を目指して、働いていきたいと強く思いました。この度は、貴重な機会をありがとうございました。参加することができ、本当に良かったです。

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