【活動報告】第17回日韓女性技術士交流会

  • 日時:2024年10月26日(土) 15:00~18:00
  • 場所:韓国 麗水(ヨス)エキスポコンベンションセンター 会議室
  • 活動形態:(公社)日本技術士会、韓国技術士会女性委員会、(特非)女性技術士の会の共催
  • 参加者:韓国41名、通訳1名、日本9名(宮地、廣瀬、沼澤、中西、飯島、池田、榎並、林、平永)
  • 開催経緯:2006年より「日韓技術士国際会議」のプレイベントとして開催
  • 報告:平永佐知子(建設部門)
  • 日韓技術士国際会議の全体テーマ(2024):
    持続可能な発展(SDGs)と気候変動対応のための日韓技術士の取組み 
  • 女性技術士交流会の内容:
  1. 両国委員長、理事長挨拶
    「韓国の南に位置する海が美しいまち・麗水市へようこそ(写真-左)」との韓国・申浩 傅委員長の歓迎の言葉に続き、日本・宮地 奈保子理事長より「1年振りの再会で嬉しい。開催準備ありがとうございます」との挨拶があった(写真-右)。
  1. 自己紹介
    今年は韓国側の参加者が多かったため、各自の自己紹介は名前と部門だけの紹介であったが、久しぶりの再会に笑顔と拍手が飛び交うなど、和やかな雰囲気の中で自己紹介が行われた。
  2. 活動報告
    ・ 日本:宮地理事長より、2023年~2024年にかけての当会の行事(シンポジウム、中高生向けのイベント開催など)、日本の女性活躍推進や固定的役割分担意識の状況、国際会議への参加の報告があった。
    ・ 韓国:申委員長より、2023年~2024年にかけての委員会の活動内容の報告があり、女性同士の交流会や勉強会、国際会議への参加、そして同じ趣味を持つ会員同士の活動紹介等がなされた。
  3. 論文発表
    ・ 日本:平永 佐知子(建設部門)より、「日本の建設業界におけるD&Iの取組み~法律と学会の歩みのご紹介~」と題し、女性活躍に関わる歴史と歩みを、法律制定を絡めて説明するとともに、土木学会と地盤工学会の活動の変遷を紹介した。また、地盤工学会での会費減免制度(20代、障碍者、育児および介護中)、そして土木学会で今年、110年の歴史で初の女性会長が誕生したことを紹介した。
    ・ 韓国:車 秀英さん(Cha Soo Young、自然環境、造景部門)からは、「持続可能社会SDGsと、データサイエンス・生成AIの活用」の講演があった。環境調査におけるAIやICT関連技術の活用により、動植物の生息数や生態が正確に把握できるなど、世界中の環境関連調査データの信頼性が飛躍的に向上したとの報告があった。また、現在のAI、データサイエンス技術を活用すると、どんなことが、どこまで出来るかの具体的な説明はとても分かりやすく、有意義な内容であった。
  4. 日韓の技術士会会長等の挨拶
    日本技術士会の黒崎 靖介会長と韓国技術士会の張 徳培会長も会場に駆けつけ、両国の女性技術士の今後の活躍を期待しているという挨拶があった。
    また、当会理事でもある日本技術士会 男女共同参画推進委員会の飯島 玲子委員長からは、キャリアモデル集等の資料が共有され、女性の技術士の割合を共に高めたいとの想いが伝えられた。
  5. プレゼント交換
    両国会員の再会と、交流会の開催を祝い、プレゼント交換が行われた。今年の韓国側から日本へのプレゼントは、鮮やかな黄色の花のお茶と、申委員長手作りの扇子であった。また委員長直筆の絵画も、宮地委員長に手渡された(写真左)。会の最後には、笑顔で「キムチ~」と言いながら参加者全員で写真を撮影し、交流会は終了となった(写真右)。
  1. 懇親会
    海のまち麗水ならではの、海鮮中心のメニューに舌鼓を打つと同時に、日本からのプレゼントをお渡しするゲーム大会が開催され、大変盛り上がった。なお、懇親会後には韓国側の粋な取り計らいで、麗水名物のケーブルカーに乗車して夜景を堪能するという、思ってもみない素敵なツアーが開催された。懇親会で、一つのゲームが終わるたびに乾杯を繰り返したため、かなりのアルコールが胃中にある状態であったことと、あまりの夜景の綺麗さにテンションは最高潮に達し、両国の参加者の笑顔がはじけるツアーとなった。
  1. 終わりに
    交流会、そして懇親会の間も「来年も新潟で会いましょう」との言葉が随所で聞かれた。本交流会がこれまで17回開催されてきた歴史の重みを感じた。開催準備に関わってこられた方々に感謝申し上げたい。来年も、両国の会員が元気で再会できることを心から願う次第である。

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