【活動報告】 新年会

  • 日  時:2023年2月5日(日)19:30~21:30
  • 場  所:Zoomによるオンライン開催
  • 活動形態:主催
  • 参 加 者:23名

ときは、癸卯 東風解凍 衣更着五日 夜五つ戌の刻(*1)
女正月(*2)を過ぎて新年の諸行事も一段落し、怒涛の年度末に対峙する手前の束の間の安息のとき、新しい季節の始まりである立春にふさわしい新年会に参加しました。
 *1:みずのとう はるかぜこおりをとく きさらぎいつか よるいつついぬのこく
 *2:「差別用語」とかは言いっこなし。

  • 髙岡美佳講師 「知ろう! 伝えよう! 日本の伝統文化としての着物」 
    国際会議への参加は和装で!!!

「大人かわいい着物塾」主宰、着付け講師歴15年の当会会員の髙岡美佳さんを迎え、和装の歴史を古墳時代から紐解き、伝統文化と伝統技術の美しい結晶である着物の世界への道案内をしていただきました。日本の伝統文化が、世界中のクールな人々に特段の魅力を放ち、注目され敬意をはらわれているというのは、いまや「地球の常識」といっても過言ではないでしょう。古くは、「世界最古の(*3)」を冠して存続している、王朝:天皇家、選詩集:万葉集、木造建築:法隆寺、そして、ロマンス小説:源氏物語……と、枚挙に暇なし、です。
日本の近世にいたってはさらに別格で、中国伝来の文化・技術が、鎖国によって純粋培養・醸成し、世界に類をみない独自独特の文化として花開いたと評価されています。浮世絵、俳句、歌舞伎・文楽、書院造・数寄屋造、禅、茶道、そして和装。どれもこれも知れば知るほど奥が深く、こころを魅了されませんか?しかしながら、海外での注目度に反して、国内では興味がない人も少なくはなく、少資源国の日本としては勿体なさすぎる「宝の持ち腐れ」です。和装を例にとっても、織・染・縫製の精緻な技術、風土に根ざした花鳥風月の意匠(デザイン)、1,100色と言われる伝統色・重ね(襲)の色目、着物・帯だけではない和装小物との取合せの妙、装いのしきたり(TPO)など、学びを掘り下げて、全世界に自慢したくなる薀蓄が満載です。  
  *3:諸説あるとは思いますが。

講演スライドから、その1
講演スライドから、その2
講演スライドから、その3

        高岡さんの講演スライドから抜粋

世阿弥のことば「秘すれば花」は、わたくしにとって座右の銘ですが、ローコンテクストの世界に対して言わずに通ずるはずもなく、正しい知識を根拠として、日本伝統文化を発信することは、わたくしたち女性技術士の真骨頂ではないでしょうか。その契機として国際会議などへの参加を「和装」で演出し印象づけるのは、戦略的で効果的な方法だと、体験的に思っています。高岡さんのご講演を端緒に理論武装して、和装に馴染みのなかった方も是非トライしてみてください。日本伝統文化の再認識とともに、新しいご自身との対面に繋がるやもしれません。

和装で国際会議に臨む
  • 一文字書初め  2023年のあなたのテーマは?

新年会恒例の「一文字書初め」を今年も行いました。
スマホの毛筆アプリ派、紙に書いた方、方法はいろいろですが、皆さんの年初のそれぞれの決意が輝いていました。COVID-19の先に光が見えてきたことによるのか、今年は、「動」を選ばれた方が多く、当会会員の躍動感・未来志向を「目で」感じられました。
わたくしは、「芸」の一文字を巻紙の奉書紙に毛筆でしたためました。まずはこの一年間、芸を磨くことに集中したいと思っています。

一文字書初めを持って、参加者記念撮影
  • ブレイクアウト・ルーム  「密室」では何が起こっているのかっ???

数人ずつに密室(?)に分かれて親密におしゃべりできるのは、オンライン・イベントならではの「お楽しみ」です。各部屋ともディープな話題が挙がったことでしょう。わたくしの部屋では、某県の「バス停の呼称の不思議」で盛り上がりました。が、その経緯・理由は秘密です。気になる方は次回以降のイベントにご参加ください!!!

新年会に参加し、「芸を磨く」初動のよい機会となりました。                千木良美由紀

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