【活動報告】APNN2023(モンゴル)参加

  • 日  時:2023年6月29,30日
  • 場  所:モンゴル・ウランバートル
  • 参加人数:参加17カ国 約60名(日本4名 内、当会から木村さん 1名参加)

会場看板の前で。日本勢4名で撮影
会場看板の前で。日本勢4名で撮影

■ APNN2023 概要およびカントリーレポート
 APNN : Asia and Pacific Nations Networkは、アジアとオセアニアの女性技術者・科学者で構成される国際組織です。毎年1回、定例の国際会議を開催しています。今回は、JNWES : Japan Network of Women Engineers and Scientistsを代表して、日立技術士会活動グループ「チーム・技魔女」神田さんによるカントリーレポート作成・発表でした。
 日立グループの女性活躍施策を日本企業の事例として紹介しました。女子学生向けや従業員向けの様々な施策を紹介しつつ、日立グループの女性ネットワークの実情も1つの事例として紹介し、APNNのメンバー同士もつながりましょうと締めくくりました。
 カントリーレポートのほか、APNNの上位組織INWES : International Network of Women Engineer & ScientistsのプレジデントKimさんは、世界の男女の不均衡を解消するためには、なんとあと132年かかるとシミュレーションされており、APNNの活動を通じてこの期間を短くする努力をしましょうと発言されていました。

発表の様子
発表の様子

■ 教育と科学分野で2セッション発表
 
テーマごとに部屋を分けて行われる同時セッションは、「健康と食の安全」、「教育と科学」、「環境」、「社会と経済」、「工学」の5セクションに分かれてそれぞれの取り組みが紹介されました。
 日本からは教育と科学分野で、中央大学 行木(なめき)教授がイノベーションには女性活躍が必須であること、日本ではSTEM分野における女性進出が遅れていることに言及し、アンコンシャスバイアスの存在に気づくことが必要だという内容でわかりやすく説明しました。また、青山学院大学大学院で社会情報学を学びなおしている山口さんからは、リカレント教育の重要性と、そのためのプログラムについて説明がありました。
 モンゴルはすべてのセクションで政府高官やモンゴル大学の教授から説明があるなど女性問題だけでなく、国を挙げてSDGsに力をいれている様子がよくわかりました。

■ 文化交流も充実
 ガラディナーではモンゴルの馬頭琴演奏のほか、各国から踊りや歌、民族衣装が披露されました。日本勢は「チーム・技魔女」の秋山さんが大正琴を演奏し、ほか3名が「上を向いて歩こう」を日本語と英語を織り交ぜて歌い、舞台を盛り上げました。

プロミュージシャンによる馬頭琴の演奏
プロミュージシャンによる馬頭琴の演奏
ベトナムの方々と
ベトナムの方々と
モンゴルの参加者全員で歌を披露
モンゴルの参加者全員で歌を披露

 会議が終わった翌日はカントリーツアーに参加しました。伝統芸能を紹介する施設でナーダムというモンゴルの夏まつりを小規模に実演してもらいました。モンゴル相撲、競馬レース、弓の的あて、民謡演奏、ダンスと盛りだくさんのイベントを体験しました。

ナーダムのモンゴル相撲の様子
ナーダムのモンゴル相撲の様子
どこまでも広がる草原と馬
どこまでも広がる草原と馬

■参加者からのコメント
 国どうしで取り組みを把握し交流することがお互いの意識を高め、自分たちの行動が日本の女性活躍、ひいては日本の国力向上につながると実感できるいい体験をしました。これからこの体験を活かしてプロボノ活動や女性技術者支援活動を継続していきたいと思いました。

補足)2024年は、このAPNNはベトナム(ハノイ)で開催される予定です。JSPEWがカントリーレポート発表当番です。



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