国際女性デーによせて
沼澤朋子
3月8日は、国際女性デー(International Women’s Day, IWD)です。日本ではあまり知られていませんが、国連で正式に制定された記念日です。20世紀初頭のアメリカの労働運動や婦人参政権運動からの歴史があります。IWDは年々進化し、女性の成果を祝うグローバルなプラットフォームとなりました。
各国で、この日に合わせてイベントが行われます。中国では、女性は半日休暇を取得でき、家族から花束をもらえます。ニュージーランド、シンガポールでは、各地でお茶会があったりするそうです。私の会社のシンガポールの同僚からは、3月8日に“Happy Weme’s day!!”というチャットのメッセージがあり、驚きました。日本でも、労働組合総連合会で集会が毎年行われています。
また、イベントだけでなく、学習プログラムや女性の活躍を推進するためのプログラムや会議も実施されます。私たちの所属するINWESでもこの国際女性デーに寄せて国際会議が開かれています。労働運動がルーツということもあり、国際労働機関(ILO)やグローバルコンパクトネットワーク(GCN)による取り組み・書籍発刊も行われています。SDGsにも「5:ジェンダー平等」があります。無料の学習プログラムもありますので、興味があれば、いろいろ検索してみて下さい。
歴史が長い割には、知名度が低いなどまだまだ課題はありますが、年々日本でもイベントが増えています。女性活躍には、市川房枝さんの婦人参政権運動など、長い歴史がありますが、女性技術士の割合を見ても2.4%とまだまだ道半ばではないでしょうか。
これからの理系女性の活躍に向けて、当会の存在が貢献の一助となることを祈願します。
https://www.unwomen.org/en(英語・スペイン語・フランス語のみ)
https://www.gender.go.jp/international/int_un_kaigi/int_iwd/index.html (内閣府)
https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/gender/iwd/ (日本労働組合総連合会)